フィリピン移住やフィリピンでのワーケーションを計画しているなら、VPNを準備しておくことをおすすめします。
VPNとは、インターネット接続時のセキュリティやプライバシーを強化するツールのこと。VPNがあれば、フィリピンで安全快適にフリーWi-Fiを利用したり、日本のサーバーを経由してフィリピンで閲覧が制限されている日本のサイトにアクセスしたりできます。
そこで今回は、フィリピンのインターネット事情やVPNが必要な理由、利用時の注意点などを解説していきます。
- そもそもVPNって何?
- フィリピンのインターネット事情
- フィリピン移住・ワーケーションにVPNが必要な理由
- VPN利用による危険性回避について
- フィリピンでVPNを利用する際の注意点
- おすすめのVPNについて
VPNとは?
VPNとは、「Virtual Private Network(仮想プライベートネットワーク)」の略称で、インターネット接続時のセキュリティやオンラインプライバシーを強化するツールのことです。
VPNに接続してインターネットを利用することで、IPアドレスや位置情報、クレジットカード情報、通信内容などの個人情報を守れます。
なお、一般消費者向けに提供されているVPNの場合、ソフトウェアをパソコンやタブレット、スマホなどの端末にダウンロードしてログインするだけで簡単に利用が可能です。
VPNの仕組み
VPN接続は、インターネット回線に仮想的な専用線(VPNトンネル)を構築することで実現されます。暗号化技術で第三者が解読できない文字列へ変換したデータをトンネル内で送受信し、セキュリティを強化する仕組みです。
通常、公共のフリーWi-Fiを使用したインターネット接続は便利な一方、誰でも利用できることから通信内容が盗まれたり、改ざんされたりする危険性が伴います。VPNを経由してインターネットに接続することで、こういったリスクの回避が可能になります。
フィリピンでVPNは使える?
フィリピンでは、法律上問題なくVPNを利用することが可能です。
VPNは、オンライン検閲が厳しい一部の国ではVPNが禁止・制限されていることがありますが、フィリピンにはVPNの使用を規制する法律は現時点ではありません。
ただし、フィリピンに限らず、VPNの使用が合法の国であっても、VPNの技術を悪用して違法行為を行うことは禁止されています。
フィリピンのインターネット事情
フィリピンは、日本と比べるとインターネット速度がやや劣りますが、インターネット自体は広く普及しています。
SPEEDTESTが実施した世界インターネットの速度ランキングでは、日本は55位であったのに対して、フィリピンは84位でした。実際にモバイル回線の平均下り速度は、27.75mbsと日本(46.28mbps)の約半分強となっており、日本のモバイル回線に慣れている人からすると体感的に遅いと感じるでしょう。
しかし、フィリピンでは、インターネット自体は広く普及しています。空港やホテル、ショッピングモール、レストラン、カフェなど、主要都市や観光地の街中のあらゆる場所にフリーWi-Fiが設置されています。
フィリピン移住・ワーケーションにVPNが必要な理由
フィリピン移住・ワーケーションにおいてVPNが必要な理由は以下の4つです。
- フリーWi-Fi利用時の危険性を回避できる
- オンラインプライバシーを強化できる
- 日本のサービスが利用可能になる
- リモートワークにも活用できる
順に詳しく解説していきます。
フリーWi-Fi利用時の危険性を回避できる
VPNを使用することで、フィリピンでフリーWi-Fiを利用する際のデータ盗難や不正アクセスなどの危険性を回避できます。
現地で生活したり働いたりするにあたっては、カフェや公共の場で提供されているフリーWi-Fiを使う機会が少なくありません。フリーWi-Fiは便利な一方、一般的にセキュリティが脆弱であり、悪意のある第三者によるデータの盗み見や不正アクセスなどの危険性が高まります。
VPNを使用すればフリーWi-Fi利用時のセキュリティリスクを最小限に抑え、安心安全にインターネットを使った作業ができるようになります。
オンラインプライバシーを強化できる
オンラインプライバシー保護の観点からも、フィリピン生活ではVPNが必要です。
VPN接続時には、お手持ちのデバイスから送受信される情報は暗号化され、VPNをトンネルを通るため、インターネットのサービスプロバイダーやハッカーなどから大切な情報を保護できます。
さらに、位置情報を追跡されたり、閲覧履歴を盗み見されたりするリスクも回避できるため、プライバシーを守って快適にブラウジングができます。
日本のサービスが利用可能になる
フィリピンでの滞在中、VPNを利用することで、本来フィリピンからのアクセスが制限されている日本のサービスにアクセスできるようになります。
日本国内での利用を前提としているウェブサイトや動画配信サービスは、フィリピンからだとアクセスできないことがあります。たとえば、日本国内向けのAmazonプライムや、国別セグメントのあるYouTube動画、Abema.TV、WOWOWオンラインなどのサービスは、著作権の関係で海外からは利用できません。
しかし、VPNを使用して日本のIPアドレスを取得し、日本からアクセスしているように見せかければ、フィリピンからでも利用できるようになります。このように、VPNは地域制限を回避し、日本国内限定のサービスを利用するのに役立ちます。
リモートワークにも活用できる
VPNは、フィリピンでのリモートワークにも活用できます。
VPNを利用することで、フィリピンから企業のオフィスネットワークに安全かつ暗号化された接続を確立できます。
これにより、機密情報の漏洩リスクを低減し、リモートワークを円滑に進めることが可能です。
フィリピンでVPNを利用する際の注意点
フィリピン滞在中にVPNを利用する場合は、以下の3つの点に注意しましょう。
- 有料VPNを選ぶ
- 通信速度の低下に注意
- VPNを利用してもセキュリティリスクはゼロではない
それぞれの注意点について詳しく説明していきます。
有料VPNを選ぶ
VPNには有料と無料のものがありますが、基本的には有料で提供されているサービスを選ぶ必要があります。セキュリティ面とプライバシー面において優れている有料サービスを選ぶことで、より安心してVPN接続を利用できます。
無料VPNの中には、個人情報の不正利用を目的に無償で提供されているものもあるなど、セキュリティ面が懸念されます。また、無料VPNは通信速度が遅く、動画視聴や大きなデータの送受信など負荷が高い作業をするとストレスに感じることも。
このように、フィリピンでのインターネット接続時において高いセキュリティと安定性を確保するにあたっては、有料VPNを選ぶ必要があります。
通信速度の低下に注意
VPN接続時には、通信を暗号化してデータを送受するため、通信速度が低下する可能性があります。
VPNのプロバイダーによっては、ダウンロードやアップロードの速度が大幅に低下することもあるため、適切なサービスを選ぶことが大切です。
最新の技術を活用している高品質なVPNサービスを選ぶなど、速度低下を最小限に抑える工夫が必要でしょう。
VPNを利用してもセキュリティリスクはゼロではない
VPNはオンラインセキュリティの強化に役立つツールですが、絶対的な安全性を提供するものではありません。
VPN接続時であっても、安易なパスワードを設定したり、ソフトウェアを古いバージョンのまま使用していたりすれば、セキュリティリスクとなり得ます。
VPNを利用すると同時に、セキュリティ意識をしっかりと持つことが大切です。
フィリピンでVPNを使うならNordVPNがおすすめ
フィリピン滞在時に適した有料VPNを探しているなら、世界61カ国に6,000台以上のサーバーを有する「NordVPN」がおすすめです。
強固なセキュリティ対策とプライバシー保護(ノーログポリシー)を採用しており、NordVPNに接続すれば安全なオンライン接続とスムーズなブラウジングを実現できます。WindowsやmacOS、Android、IOSなど主要オペレーテイングシステムにも対応し、パソコンやスマホなどのデバイスに最大6台同時接続が可能です。
さらに、脅威対策機能の一つとして広告ブロック機能を内蔵しています。これにより、マルウェアや迷惑な広告をブロックし、快適にブラウジングできるようになります。
まとめ
今回は、フィリピン移住やフィリピンでのワーケーションにVPNが必要な理由や利用時の注意点、おすすめVPNサービスなどを解説しました。
VPNは、フィリピンで安心安全にインターネットを使用するのはもちろん、フィリピン現地から日本のサービスを利用したり、リモートワークに活用したりする際にも幅広く役立ちます。
今回紹介したNordVPNを含め、さまざまなプロバイダーの中から自分にあったVPNサービスを選び、フィリピン滞在に向けて安全快適なインターネット環境を整えましょう。