セブ島留学したいけど、治安が良くないって本当なのかな..
実際に留学を経験している人の話を聞きたい..
フィリピンのセブ島留学を考える日本人みんなから寄せられる不安が「治安の問題」です。
記事を書いているわたしは、オーストラリアへ1年間ワーホリ。その後セブ島の語学学校でインターンシップという立場で、生徒として英語学習をしたり、スタッフとして留学生のサポートもしていました。
そこで本記事では、フィリピンセブ島の治安について知りたい方へ向けて、以下の内容を解説します。
- セブ島の治安は思ったほど悪くないという話
- 治安関して注意すべきこと、具体的な対策
- もしも被害にあってしまったときの対処法
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思ったほど悪くないセブ島留学の治安
セブ島の治安は、本当に危険なのでしょうか?
「良いところ、悪いところ両方の側面を持っているが、夜以外は比較的問題なし!」というのが結論です。
なぜこのような結論に至ったのかを、以下の観点に分けて解説します。
- データから見たセブ島の治安
- 女性ひとりでセブ島へ渡り、半年生活してみて肌で感じる現地の治安に関する所感
一般論でだけでなく、半年生活してみてのリアルな感想と、ちょっと”ヤバイ実体験”を通してお伝えします!
データで見るセブ島の治安
フィリピンの治安状況を他国と比較します。上記は、NUBEOという世界中の都市や国々の生活情報を管理する世界最大のデータベースが発表している世界の犯罪指数をマップ化したものです。
犯罪指数が高いほど、順位も高く治安が悪いことを表しています。(赤色で塗られているほど治安が悪い)
フィリピンは137ヵ国中、80位(日本は130位)
ちなみに、1位はベネズエラで最も治安が悪いと評価されています。
フィリピンの治安は日本と比較すると劣りますが、世界と比べると決して悪い方ではないことが分かります。
では、本題の「セブ島の治安」についてデータを絞って見ていきます。
こちらもNUMBEO を参考に、セブ島の治安状況のデータをまとめています。
セブ島の犯罪指数が高い!と感じるかもしれませんが、実は”違法ドラッグの取引”や”汚職や賄賂”が犯罪の大部分を占めています。
つまり、自ら関わらないようにすることで、遠ざける事が出来る犯罪(ドラッグや賄賂)がほとんどであるということです。
問題は、最も留学生活や移住生活で身近な犯罪である、”スリやボッタクリ”が多いという点です。
外出時は、以下に注意することをおすすめします。
- チャック付きのバッグを使う
- スマホや財布をポケットに入れない
- 人混みの場所に行くときは、バッグを自分の前に持ってくる
続いて、日中と夜間で一人で出歩いたときの危険度を見ていきます。
(*daylight:日中 *Night:夜間 *Moderate:ほどほど)
◉フィリピン(セブ)
◉日本(東京)
東京とセブを比較すると、日中の治安の安全指数は大きな差はありません。夜も「Moderate(ほどほど)」という評価なので、治安は意外と悪くはないと言えます。
実体験から語るセブ島の治安
ここからは、実際に私がセブ島の語学学校で働きながら暮らしていたときの話をしたいと思います!
マンダウエシティという、中心地に隣接するエリアに住んでいましが、生活を始めた頃は「治安が悪い、女性ひとりは危険」とネットの情報を見ていたので、不安に感じていました。
しかし、生活するとなるといつも誰かと一緒に行動できるわけではないですよね。なので、タクシーやバスなどの交通機関を一人で利用したり、少し遠出の買い物なども行きました。
また周辺にはスーパーやジムが徒歩10分程度の距離だったため、夜21時頃まで一人歩きしていましたが、危険だと感じることはありませんでした。
でも、ここは海外…
ひとりで出かけているときに多かったのは、現地の方に、「何してるのー?」と話しかけられることです。女性で外国人というだけで目立ちます。
ストリートチルドレンもいます。「Hi〜」など挨拶程度で長居はせず、立ち去ることも必要です。
これはエリアによります。ひとりで行くことをおすすめしない地域もありますので、記事後半を確認ください。
私の場合、一度ぼったくりにあった経験があります。
スーパーの近くからタクシーに乗り、行き先を伝えて発進。そのとき、タクシーのメーターが動いていないのに気付きました。
ドライバーに動かして欲しいと頼んでも、動かしてくれません。
金額はさっき伝えたよ、700ペソね(通常の2倍の金額..)
聞いてないよ!メーター動かして!
(数分の押し問答を繰り替えすも、メーターは動かず..)
金額はさっき伝えたよ、700ペソね
タクシーは発進してるし本当に目的地まで連れて行ってくれるのかな…目的地までは30分もあるし、このままでは危険かも…と感じました。
不安を覚え始めた私は、5分ほど走らせたあたりで降りることに決めました。
「500ペソは高すぎるし、払えないからここで降ろして!
じゃ、200ペソ払ったらいいよ
5分程でこの金額は明らかにぼったくり。安全を優先することを考え、一刻も早く降りたかった私は、お金を支払い降りました。
留学や移住生活の中では、運悪くボッタクリに遭ってしまうかもしれません。
そのためボッタクリに遭わないためには、タクシーではなくGrabという配車アプリを利用することで回避ができます。以下の記事も参考にしてみてください⇣
【これで完璧】フィリピンの乗り物10選と交通手段の特徴|移動方法をマスターこのような被害に合わないための対策や、発生した時はどのように対処したらいいか?について解説を続けます。
対策と注意点|セブ島留学の治安問題
フィリピンは貧富の差が大きい国です。年々減少していますが、2018年の結果では全人口のうち16.6%が1.25ドル未満で暮らす「貧困層」の人々です。▶参考:フィリピン人の貧困層の割合
観光地やビジネスで成長を遂げている一方で、貧困の差が1つの要因として治安の悪化に繋がっている現実も少なからずあるでしょう。
以下では、事件や被害に合う可能性をなるべくゼロに近づけるための対策と注意点を解説します。
対策と注意点1:一人で夜出歩かない
前述の通り、夜の犯罪指数は日中よりも上がります。
また、商業施設などがある安全な地域でも、人通りが少ない通りもあります。被害に合わないために、なるべく夜は一人で歩くことは控えましょう。
同じ日本人同士であったとしても、複数人で歩くだけでも、犯罪の抑止力になります。
対策と注意点2:金目のものを身に着けない
現地の人々のファッションはシンプルです。
例えば、男性・女性ともにTシャツ、短パン(ジーンズ)が多かったり、ビーチサンダルで出歩いている人も多くいます。
そんな中、派手な恰好や金目のものを身に着けていると目立ち、スリや盗難などのターゲットになりやすくなります。
現地に溶け込むためにも、シンプルな服装で、高価なものは身に着けないようにしましょう。
対策と注意点3:安易な誘いに乗らない
フィリピン人はフレンドリーです。
得に女性に多い印象ですが、歩いていると話しかけられる事が多々あります。
挨拶程度なら良いでしょう。しかし「一緒に○○に行かない?」「連絡先教えて?」などの誘いには安易に乗らないようにしましょう。
中には外国人と交流を深めたいという純粋な気持ちの人もいると思いますが、必要以上に親切にしてきたりする人には注意しましょう。後々、「お金貸して」など言い寄られる可能性があります。
わたしの先輩はナイトクラブで知り合った女性に、後日「家が火事になったからお金がない..貸してほしい」と迫られてたと言っていました。
対策と注意点4:ストリートチルドレン
ストリートチルドレンとは路上で生活している子供たちのことです。
彼らは家を持たず1日の大半を路上で過ごしています。親や親戚に捨てられた子もおり、食べ物はその日暮らしです。
外を歩いていると、食べ物やお金が欲しいと話しかけてくることがあります。可愛そうに思えて仕方ないのですが、彼らに「お金は渡さない」ようにすべきです。
理由は、「物乞いをすれば、お金がもらえて生活できる」と分かれば、将来仕事をせずに、お金が無くなったときにスリなど犯罪に手を染める可能性があるからです。
少しだけだけなら…と思ってお金を恵んだとしたら、周りの子供たちがたくさん寄ってきて、「私にも頂戴」「なんで私にはくれないの?」
このような事態が発生したらどうしますか?彼らの将来のためにもお金は渡さないようにしましょう。
対策と注意点5:危険エリアには近づかない
セブ島では海沿いや川沿い、観光地や商業施設の近くに貧困層のスラム街が広がっています。 中には薬物などの売買が行われている場所もあります。
注意すべきエリアは以下です。
観光地で有名なサントニーニョ教会やカルボンマーケットから徒歩15分くらいに位置します。一番治安が悪いと言われ、現地の人も極力近寄らないエリアです。
ドラッグの取引も行われている危険な場所なため、留学生や観光客はもちろん移住している方も絶対近づかないようにしましょう!
観光地で有名なエリアで、サントニーニョ教会やカルボンマーケットがあります。繁華街であるコロンストリートは激安な洋服や雑貨、電化製品などが売られています。東京でいう「上野のアメ横」に似ています。
今ではドゥテルテ大統領の麻薬取り締まりにより、かなり治安が改善されました。スリに気を付けて行動すれば昼は問題ありません。夜は店が閉まり、人通りも少なくなります。一人では行かないようにしましょう。
ロビンソンガレリアという高級志向な商業施設の裏側に位置します。商業施設自体はとっても安全です!しかし周辺地域はドラッグの蔓延が噂されているため、治安は良くないと言えます。
SMモールという有名な商業施設も徒歩圏内ですが、得に夜間に歩いていくのはオススメしません。タクシーなど公共の乗り物で移動してください。
▶参考:【これで完璧】フィリピンの乗り物10選と交通手段の特徴|移動方法をマスター
他にもドラッグが蔓延しているエリアは「ジャンケラ・ストリート(Junquera St)」「ダルジョ(Duljo)」です。危険ですので近づかないようにしましょう。
対策と注意点6:語学学校を信用しすぎない
留学生活では主に学校施設の寮やホテルに滞在される方が多いと思います。
寮では、2人部屋や3人部屋もあります。大半の人が、同居人は初対面かと思います。疑いたくはないですが、同居人が信頼できるかは分かりません。
実際に、私が語学学校で働いていたときに「持ち物がなくなった」こともありました。
また寮やホテルではハウスキーパーの人が掃除をしに部屋に入ります。もちろん盗難が発生しないよう管理がされています。
しかしここは海外。日本のホテルほどのセキュリティ体制は期待しないほうがよいです。
語学学校で働いていた頃、ハウスクリーニングの際、留学生側の管理も行き届いていないように思ったことがあります。それはお金をそのまま机の上に置いていた場面でした。もしものことが起きないように自ら管理するように心掛けましょう!
被害にあったときの対処法
セブ島の留学中に、もしお財布やスマホ、パスポートなどの貴重品を盗まれたりしたら…どうしたらいいのかパニックになりますよね(泣)
もし被害に遭ってしまったときの対処法を解説します!
盗難、スリにあった場合
盗難にあったモノによって対処方法は変わります。
スマホからインターネットで「(例)クレジットカードの名称 紛失 電話番号」のキーワード検索をしてみてください。24時間対応しているので、電話をかけてカードの停止をしましょう。
電話は国際電話を使うのが一番早くて楽です!国際電話の目安は30秒60円~70円が多いです。1000円以内の金額を見積もっておけば大丈夫です。
留学中にスマホは写真を撮ったり、地図を見たり、使用頻度が最も高いスマホ。
使用頻度も高いとあれば盗難被害も多いです。特に意識せずに洋服のポケットに入れている留学生を多く見かけます。
ジプニーやタクシーから外の景色を撮るために道路にスマホを出していたら、盗まれたという話も聞きますので、スマホは常に意識して使うようにしてください。
そして残念ながら、盗難の被害に合うと見つかる確率はほぼ皆無です。でも諦めて何もしないのはNG!
情報漏洩を防ぐためにすべきことがあります。
- 端末のロック・データの消去
- 携帯電話会社へ紛失して旨の連絡
パスポートを失くしてしまった場合には、大使館か領事館で再発行を依頼できます。
再発行手続きには1週間近くかかります。領事館は、セブ島ではアヤラモール付近にあります。(在セブ日本国総領事館)
申請書等も必要ですので、領事館のHPで確認してください。
また1週間も待てない・急いで帰国したいという場合は、「帰国のための渡航書」を発行してもらうことで帰国が可能となります。
最後に、「ポリスレポートの発行」をしておきましょう。パスポートを紛失した場合は必要になることがあります。交番にて発行可能です。
いづれにしてもパスポートを紛失した場合は、まず語学学校や領事館、留学エージェントに相談を入れましょう。
恐喝にあった場合
恐喝にあった場合のリスクはとても高いです。恐喝時に銃などの武器を持っている可能性もあります。決して対抗することはせず、金目のものを要求してきたら迷わず差し出しましょう。
命最優先です。
わたしの元同僚は、
- 使用していない古いスマホを何かあったときに持ち歩く
- 財布を2つ持っておき、恐喝にあったときに一つだけ差し出す
といった被害を最小限にするための入念な工夫をしている人もいました。
まとめ:セブ島留学の治安
今回は、セブ島の治安について、データとわたしの実体験を元に解説しました。
新型コロナウィルスの影響を受けて貧困が悪化した所もあります。しかし、セブ島の治安について事前理解を深め、危険なエリアに近づかないことに注意して行動すれば、楽しい留学生活が過ごせます。
私もセブ島に来た当初は、治安に対する不安を感じていましたが、ボッタクリ以外では問題となることはなく、友達や一人でも観光スポットやクラブ、フェスティバルにも出かけていました!
2021年以降、語学学校の状況は新型コロナウィルスをきっかけに大きく変化しています。最新の語学学校に関する情報や、セブ島の生活情報を知りたいという方はお気軽にお問い合わせください。
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