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【クアラルンプールで賃貸物件を借りよう】マレーシアで移住している私が伝えます

【クアラルンプールで賃貸物件を借りよう】マレーシアで移住している私が伝えます

Question
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  • マレーシアのクアラルンプールで物件を借りる方法が知りたい
  • 契約の進め方や注意点も知りたい

海外での生活で一番重要になってくる「住まい探し」。

文化も言葉も違う国に住むとなると、不安やわからないことだらけかもしれません。

今回の記事では、私の実際の経験をもとに、マレーシア クアラルンプールでの賃貸の探し方とポイントを詳細にお伝えします。

詳細を解説しているので最後までお読み頂くことで、移住前の心配事が軽減されるはずです。

マレーシア移住者 監修
  • 国内・海外ツアーの添乗員として経験を積むうち、海外移住にあこがれる
  • 2020年12月のコロナ禍に、マレーシア・クアラルンプールへ転職、移住
  • マレーシア到着後14日間の隔離生活中に、現地の不動産エージェントにコンタクト
  • 隔離終了後2日目に内見、現在の住まいを決める
マレーシアの住人

マレーシアにも日本と同様、マンション、アパート、一軒家と賃貸の種類があります。しかし、それぞれの呼び方が日本と異なりますので、日本での呼び方と照らし合わせて見てみましょう。

物件タイプに加え、住むエリアや家具完備の有無、築年数などの条件によって家賃が異なるので合わせて解説します。

コンドミニアム

クアラルンプール(コンドミニアム)

コンドミニアムは日本でいうところのマンションタイプの物件です。

マレーシアに住む日本人のほとんどが、セキュリティや設備の良さから、こちらのタイプに住んでいます。

単身者が住む「ワンルーム」は、マレーシアでは「スタジオ」タイプと呼ばれ、キッチンとリビング兼ベッドルームが付いています。

また、「1LDK」のことを「1ベッドルーム」といい、リビングダイニングとは別に寝室(個室)が1つ付いています。

たまに「2ベッドルーム+1」といった表記もあります。この「+1」はシングルベッドがギリギリ1台設置できるくらいの大きさの部屋のことで、住み込みのお手伝いさんのための部屋または書斎として利用できる間取りです。

クアラルンプール市内・近郊の家具付き物件の相場は以下の通りです。ペナンやジョホールバルなどは立地にもよりますが、さらに割安です。

コンドミニアムの家賃相場

単身向け(1DK):1300~2500リンギット/35000~69000円

家族向け(2~3LDK):2500~4500リンギット/69000~125000円

テラスハウス

クアラルンプール(テラスハウス)

テラスハウスは、両端が隣と繋がっていて分かれていない長屋タイプの物件です。

セキュリティの有無や築年数、高級物件用に開発されたエリアかどうかで、上記のように家賃に大幅な差がでてきます。

長屋タイプのセキュリティなしの場合、多くのご近所が、地元の中・上流階級のマレーシア人になります。日本人が多く住むエリアでは比較的治安がよくとも、誰でも通行できる道に面した建物になるため、セキュリティ面での独自の対策が必須になります。

その点、セキュリティ有りの場合は、たいていがゲート式コミュニティとなるため、集合住宅エリアに入るゲート入口には警備員がいます。基本的にはコミュニティに入れるのは住居者、所有者、所有者の許可がある人のため、身元の分からない人が入ることはありません。また、ご近所は同じような外国からの移住者、または富裕層マレーシア人になります。

この物件タイプは、多くの場合、「家具なし」または「一部家具付き」のため、日本から来てすぐの入居には向いていません。日本から家財なども含めてお引越しされる方なら、検討してみてもよいと思います。

以下は、1~2階建てで治安が比較的よいエリアでのおおよその目安です。

テラスハウスの家賃相場

家族向け(3~4LDK):4500~10000リンギット/125000~276000円

バンガローハウス(一戸建て)

クアラルンプール(バンガローハウス)

家族向け(5LDK以上):8000~20000リンギット/220000~550000円

完全な一戸建てとなり、プール付きなどの豪邸になります。平米数やエリアによって、こちらも賃料に大きな開きがあります。

家具完備の物件もありますが、やはりこのタイプも「家具なし」または「一部家具付き」が多い傾向にあります。閑静で治安のよいエリアにあることが多いですが、一般道に面してるためセキュリティ面には注意を払う必要があります。

ご家族の人数が多い、ペットを飼いたいといった場合は、こちらの選択肢もあるかと思います。

海外移住者の持ち家はどうする?売却・賃貸の2つ以外も|留守宅と空き家問題を解説

物件タイプ別にご案内しましたが、よほどの大家族でない限り、手始めに住むにはコンドミニアムが便利です。多くが家具付きなので引っ越しが楽、セキュリティ面で安心、ジムやプールなどが無料で利用できるといったメリットが大きいです。

また、年中暑いマレーシアではずっと湿気があるため、カビ、害虫予防のためにもコンドミニアムの10階より上に住むことをお勧めします。

フィリピンのセブ島でアパート1階に住んでいたときは、革製品などにことごとくカビが生え、ゴミ箱行きになりました。

下記では、単身者の私が実際に住んでいるコンドミニアムなどの家賃などをご紹介しているので、ご参考ください。

マレーシアの生活費は本当に安いのか!?【1ヶ月に掛かる費用を移住者が解説】

クアラルンプールの家賃物件を探す方法

移住する際の状況によって、賃貸物件を探す方法が異なります。

私のような現地採用であれば、自分自身で探す必要がありますし、出向で来られる駐在員はすでに会社のお抱えローカル不動産会社を通します。

留学であれば寮が用意されていますが、合わなかった場合は学校からの紹介またはご自身で探します。

また、ロングステイやリタイアメントビザ(MM2H)を取得された方は、ビザ代行業者の紹介や日系の現地エージェントを利用されることが多いです。

【2022最新】マレーシアの長期滞在ビザMM2Hを徹底解説(メリット・条件・費用がわかる)

1. 現地不動産エージェント

こんな人にオススメ
  • 語学に問題がない人
  • 契約時のコストを抑えたい人

私が実際に利用し、成約した方法です。

コロナ禍でなかなか就労ビザが下りずに日本で待機していた際、有り余る時間を使って、どのエージェントが良いか、徹底的に調べました。

とても対応が良いと評判だったのが、Kith and Kin Realty Sdn Bhdに所属するYen Khaiさん。

日本人駐在員の多くが住んでいるモントキアラの物件に、非常に強いエージェントです。やりとりは英語になります。

彼の最大の長所は、返信がとにかく早いこと!質問や確認にも即座に返信してくれるので、何かトラブルがあったときも不安がありません。

また、私の希望物件は、彼が担当しているエリア外にも関わらず、柔軟に対応していただけました。

通常引っ越し時の移動は自分自身でおこなうものですが、他の方の感想では、彼の好意で入居時に車を出してくれた等、日本人が満足するレベルのサービスをしてくれます。


なお、現地不動産エージェントを通した場合の仲介手数料は、オーナーが支払う制度のため、発生しません。

2. 日系不動産エージェント

こんな人にオススメ
  • 語学に不安がある人
  • 送迎サービスなどきめ細かいサービスを重視したい人

Cosmos Plan Sdn Bhd(株式会社コスモス・プラン)やStarts Internatinal Malaysia Sdn Bhd(株式会社スターツマレーシア)などの日系不動産エージェントの強みは、日本出国前から事前に、物件の相談を日本語でできるところです。

現地では、日本人または日本語を話す現地スタッフがサポートするので、マレーシア到着後も、引き続き日本語で意思疎通が可能です。

マレーシアでの内見は、通常エージェントと現地集合しますが、こうした日系不動産エージェントですと、送迎付きサービスがある場合が多いので、とにかくストレスや不安を軽減したい方におすすめです。

その分、成約時には仲介手数料が発生することがあります。

3. 賃貸大手オンラインサイト

こんな人にオススメ
  • 語学に問題がない人
  • 土地勘がすでにある人
  • すでにマレーシアでの生活経験がある人

私も実際に利用しました。

マレーシアで大手とされるのは、IpropertyやProprtryguruといった英語サイトです。

物件を探す際に、エリアや駅、ランドマークなどを入力する必要があるため、あらかじめ住みたいエリアが決まっている方や、すでに土地勘があるかたに向いている方法です。

サイト内容は、現地不動産エージェントが各々担当している物件を登録しているので、気になる物件があればサイトを通じて、現地不動産エージェントに連絡する流れになります。

私もサイトから何人かのエージェントに連絡しましたが、返信が遅い人(むしろ返信が永遠にない)、途中から連絡がつかない人もいたので、自然と候補から外れました。

また、空き状況を確認したら、気になる物件の写真とは全く違い、賃料も違うことが多々あります。

すぐに入居する予定はなく、コンドミニアムの相場を調べたい方に重宝します。

賃貸物件の契約ステップ

それでは、具体的な入居までの流れをみてみましょう。

不動産エージェントに相談

予算、間取り、入居希望日、可能であれば希望エリアを伝えましょう。

物件の内見

追加備品または補修が必要か確認。

賃貸申込書を記入し仮押さえ

→家賃交渉も可能です

→追加備品やどこを補修してほしいかを、賃貸申込書に記入しリクエストを出します。

炊飯器がなかった友人が、炊飯器をリクエストし、入居時には用意されていました。

一方、私の物件にはキッチン蛇口の浄水器がなかったのでリクエストしましたが、残念ながらオーナーに却下されました。

アイロンやアイロン台、掃除機、トースター、電子ケトルなど、とにかく何かなかったらリクエストしましょう。全部用意してもらえたらラッキーです!

賃貸契約書に署名し、敷金や契約書作成費用を支払う

→署名前に、家賃があっているか、契約期間、入居者とオーナーの情報、解約に関する条項といった重要点をしっかり確認しましょう。

入居

→いよいよ鍵の受け渡しです。
→備品リストとともに、すべて揃っているか、家具に破損や不備がないか、水回りや電化製品に異常がないか等、確認します。

→退去時のトラブル回避のため、写真を撮っておきましょう。

私の場合、顔合わせは義務ではないのですが、鍵の受け渡し時に、現オーナーがわざわざ来てくれました。

クアラルンプールで賃貸物件を探すときの注意点

現地不動産エージェントやオンラインサイトを利用する場合は、どのエリアに住みたいかを一番最初に決める必要があります。数多くある現地不動産エージェントは、おのおの得意な担当エリアがあるからです。

日系不動産エージェントを通す場合は、要望を伝えながらエリアや物件を絞っていくのでこの限りではありません。

なお、日本人に人気のあるエリアについては、後記のQ&Aをご参考ください。

私の場合、渋滞回避のため「電車での職場へのアクセス」、自炊をするため「使い勝手のよいショッピングモールやスーパーまでの距離」で決めました。エリアが決まったら、「駅からの距離」で事前に入居したいコンドミニアムが見つかったので、内見から契約までの期間は短くすることができました。

ここでは、内見までに押さえておきたいポイントや注意点をご紹介します。

注意点1:新築より築2~3年がベスト

日本の感覚だと「まだ誰も住んだことのない新築が一番!」と思われがちですが、残念ながら必ず落とし穴があります。

新築物件に住んだ人によると、「新しすぎてホームWifiの回線がまだ通っていなかった」「壁に設置されていた棚がいきなり落ちてきた」「エアコンが壊れて使えない」など入居後のトラブルが多いです。

一度誰かが生活し、トラブルが改善された後の、築浅物件が狙い目です。


注意点2:近くにモスクがないか

モスクでは、礼拝時間になると大音量でアザーン(礼拝への呼びかけ)が流れます。1日5回あり、1日の始めのアザーンは朝6時前に始まることも。

近くにモスクがある場合、スピーカーの向きによっては、家の中まで響きわたりますのでご注意を。


注意点3:どんなオーナーか

事前にエージェントに確認しておくと、何かしらのアドバイスがもらえるため、入居後のトラブル回避につながります。

ちなみに、エージェントによる私の現オーナーの評価は「返信が遅い」でした。そのため、契約時にオーナーの対応に遅れがあってもイライラすることもありませんでしたし、遅れることを見越して、こちらが早めに動くという対策をしています。

上記のように、現オーナーは忙しい人なので、実際の物件管理は、別の業者に委託しています。なので、入居後にトラブルが発生したときは、物件管理者にひとまず投げますが、物件管理者が仲介していない場合は、直接オーナーとやりとりする必要があります。

物件を誰が管理しているかというのも併せて確認しておくと安心です。

また、同じコンドミニアムで同じ間取りでも、オーナーのセンスで内装がそれぞれ違います。内見時に見比べてみるのも楽しいですよ。


注意点4:ここが一番重要!エージェント選び

入居後にトラブルが起こらないように注意を払っていても、それでも起きてしまうこともあります。直接オーナーに連絡をする前に、一度エージェントに相談することがほとんどなので、エージェントの存在は、入居後の快適な生活の上で欠かせません。

もちろん良いエージェントを利用すれば、即座にオーナーに掛け合ってくれたりし、トラブル解決にあたってくれますが、中には契約が終わったら自分の仕事は終わったと言わんばかりに、何も対応してくれないエージェントもいます。

数年、誰も住んでいなかったお部屋へ引っ越したら、ベッドマットレスにノミが住みついていて身体中噛まれた友人がいました。エージェントとオーナーに相談しても、全く対応してくれず、駆除にかかった費用も全く支払われなかったとのことも。

現地不動産エージェントやオンラインサイトを利用した場合に起こるケースなので、万一のトラブルに不安がある方は、日系不動産エージェントを頼るとよいです。

よくある質問

日本人に人気のあるエリアは?
・モントキアラ/デサスリ/スリハタマス
・モントキアラ/デサスリ/スリハタマス
外国人駐在員向けに開発された高級住宅地とその周辺エリアです。インターナショナルスクールがあり、クアラルンプール近郊にある日本人学校へのスクールバスも通っているため、多くの日本人家族が住んでいます。日本食レストランの数が多いのもこのエリアです。

・バンサー/バンサーサウス
バンサーは地元の富裕層や外国人駐在員が住む高級住宅地です。また、オシャレなカフェやレストランが集まっているため、ロサンゼルスのような欧米の雰囲気が漂うエリアです。単身者やご夫婦向けのコンドミニアム、一戸建てが多め。

・アラダマンサラ/サウジャナ
日本人学校があるクアラルンプール近郊のエリアです。日本食レストランも多いです。お子様の通学に一番便利なエリアのため、ご家族世帯におすすめです。現在、開発が進んでおり、築浅物件をクアラルンプール市内より安く借りることができるため、リビングコストを下げれるのも魅力です。
初期費用は?
家賃の3.5~4か月分です。
内訳は「家賃2か月分のデポジット」「家賃0.5か月分の光熱費のデポジット」「初月分の家賃1か月」「契約書作成費用」となります。
デポジットは、家賃や光熱費の滞納がなければ退去後に返納されます。また、契約書作成費は賃料によって%が変わるため、一概にいくらとお伝え出来ませんが、単身者用コンドミニアムに入居した私の場合は400リンギット未満でした。賃料が高くなれば、こちらの金額もあがります。
契約は途中解約できる?
残念ながら、日本のように1~2か月前に退去日を知らせることで解約することができません。
通常の契約期間は1年ですが、2年と設定してるオーナーもいるので、契約前に事前確認または契約書のチェックが必要です。
もし、満期前に退去する場合、上記で預けた「家賃2か月分のデポジット」は、違約につき返金されません。ただし、退去後すぐに入居できる人を紹介できれば、デポジットを返してくれることもあるため、エージェントやオーナーに相談しましょう。
犬や猫などのペットは飼えますか?
公式にペット可としている物件は、限りなく少ないです。
ただし、暗黙の了解ルールがあります。コンドミニアムとして「ペットを禁止していない」から飼うということです。もし、移住後にペットを飼う予定があるなら、エージェントにしっかり伝えておきましょう。
契約後にペットを飼いたい場合は、オーナーに交渉します。もともとの契約書にペットNGと明記されていても、家具が傷つかないよう対策すれば、許可してくれる場合があります。
バスタブ(浴槽)はありますか?
文化的に浴槽につかる習慣がないため、ほとんどの物件に付いていません。浴槽必須という場合ですと、かなり選択肢が狭くなります。

補足)日本人とって湯船につかることは欠かせない至福のときですが、経験上、無くても問題ないです。むしろ、あってストレスになることも・・・。初めは順調に出ていた熱いお湯が、だんだん水に変わっていき、いざ入るときには水風呂になっている、ということが多々起こるのです。日本では途中で水温が変わることなど想像できませんが、ここは海外。お湯に浸かりたいなら、小旅行を兼ねて、クアラルンプール周辺にある天然温泉で癒されることをお勧めします!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

海外に移住するにあたって不安や心配はつきものですが、なんといってもマレーシア移住、クアラルンプールに住む最大のメリットは、日本では手が届かないような高級賃貸物件に、2分に1くらいのコストで住めることです。

家賃以外にも、日本より安いものが多いクアラルンプールでの生活。何がどれだけ安いか知りたい方は、ぜひ下記も併せてお読みください。

▶マレーシアの生活費は本当に安いのか!?【1ヶ月に掛かる費用を移住者が解説】

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