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【これで安心】マレーシアの交通手段と乗り物6選|注意点も解説

【これで安心】マレーシアの交通手段と乗り物6選|注意点も解説

Question
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  • マレーシアの交通手段や移動手段が知りたい..
  • 乗るときの注意点や乗り方が知りたい..
  • 使い分けや値段も合わせて教えてほしい..

10年前から人気のマレーシア移住。

すでに移住したての方や、これから移住を検討している方にとって気になるのが現地の移動手段ですよね。

記事を書いている私は現在マレーシアに移住をして現地のあらゆる乗り物を使いながら生活しています。

そこで今回は、わたしの体験をもとに以下の内容についてお伝えしていきます。

本記事の内容

  • マレーシアの交通事情
  • 6つの交通手段と費用
  • 乗り物利用時の注意点
Ikumi
Ikumi

最後までお読みいただくことで、ご自身の予算や目的によって、効率の良い移動手段が見つかります。

日本との料金差も事前に比較できます。

マレーシア移住者 監修
  • アメリカ→フィリピン→マレーシアと海外生活9年目
  • クアラルンプールにて日本人向けファイナンシャルアドバイザー(IFA)として活動
  • オフショア国籍の金融商品で、自他の資産形成をお手伝いしています
マレーシアの住人

▼移住を検討しているなら以下の記事もチェック

マレーシアの交通事情

マレーシア国土はマレー半島とボルネオ島に分かれており、首都クアラルンプールとそれ以外では、交通事情は大きく変わります。

私が住んでいる「クアラルンプールとその近郊(首都圏)」に絞って、日本と違う点をお伝えします。

渋滞が多い!

車所有率が90%以上という超車社会のマレーシア。1台以上の車をもっている家族も、半数以上です。

そのため、平日の朝と夕方のラッシュアワー時は、どこの道路も渋滞が深刻です。

通常20分ほどで移動できる距離が、1時間ほどかかる場合もあります。私も、混みやすい時間帯の移動は、できるだけ公共交通機関を利用しています。


値段が安い!

マレーシアは、年間2〜3%のインフレ率で経済成長していますが、公共交通機関の料金は、日本より安いです。

初乗り料金は、電車が約33円、タクシーが約90円、バスが約30円と格安です。

ちなみに…

ウクライナ情勢を受けて、マレーシアでも生活費が上昇しています。

そこで、マレーシア政府は、新路線の正式開業を受け、首都圏の主要公共交通サービスの乗車利用金を、2022年6月16日から1カ月間「無料」にしました。日本ではなかなか見られない政策ですね。

参考≫ 交通機関の値段以外に関する生活費が知りたいという方は、マレーシアの生活は本当に安いのか?【1ヶ月にかかる費用を解説】の記事で、私の実生活をもとにご紹介しています。

マレーシアの生活費は本当に安いのか!?【1ヶ月に掛かる費用を移住者が解説】 マレーシアの生活費は本当に安いのか!?【1ヶ月に掛かる費用を移住者が解説】

長距離移動について

国内での長距離移動は、飛行機が主流です。

なぜなら、日本のように都市間をつなぐ列車は、本数が極めて少なく不便であるからです。

飛行機であればペナンやジョホールバルへ1時間くらいでアクセスでき、航空券の料金も往復で60リンギット(約1800円)~と極めて安いため、多くの人が利用しています。

マレーシアの乗り物(交通手段)6選と費用

海外旅行者や移住者が利用する主な移動手段を6つに分けて紹介します。

どんな用途によって使い分けができるか、より詳しくみていきましょう。

マレーシアの乗り物①:電車

マレーシアの電車
値段初乗り1.1リンギット(約33円)~
移動に適した用途渋滞を回避して、目的地まで時間通りに着きたい。

首都圏の主要エリアを走る路線は、下記の5つです。

  • LRT(高架鉄道)
  • KLモノレール
  • MRT(市内地下鉄)
  • KTM(マレー鉄道)
  • KLIAエクスプレス&KLIAトランジット(空港直通列車)

乗車方法

乗車方法は、KLIA以外はどれも同じで3パターンあります。

1.コイン型「トークン」

駅の券売機にて乗車料金を入金し、プラスティック製のコイン(トークン)を購入します。

入場時は、改札のタッチ画面にトークンをかざし、降車時は、改札の回収口にトークンを投入し、返却します。

2.非接触式ICカード「Touch n’ Go」

非接触式ICカード「Touch n' Go」

日本のSuicaやICOCAのような、電子マネー機能付きのカードです。カードは5リンギットで、各駅の有人カウンターや薬局、ガソリンスタンドなどで購入できます。

チャージは、Touch n’ Goのステッカーのある場所や、各駅に設置されいてるチャージ専用機械で可能です。高速道路料金、ショッピングモールの駐車場、コンビニでも簡単に決済できるので、持っていると非常に便利です。

3.KLIAエクスプレス&KLIAトランジット

駅の販売機で直接購入するか、オンラインで事前購入かのどちらかです。

入場時は、乗車券にあるQRコードを改札口でスキャンし、降車時も同様にQRコードを改札口でスキャンします。

運転間隔

主要エリアを走るLRT(高架鉄道)、KLモノレール、MRT(市内地下鉄)は3〜15分間隔です。

郊外と都心を結ぶKTM(マレー鉄道)は30~60分間隔、空港と都心を結ぶKLIAエクスプレス&KLIAトランジットは、15~30分間隔です。

ラッシュアワー時には車内は混雑しますが、東京ほどの激しさはありません。クアラルンプール近郊であれば、運転間隔が短い電車が頻繁に走っているので、移動に困ることはありません。

電車は、最も効率が良い移動手段といえます。


マレーシアの乗り物②:無料循環バス「GOKL」

マレーシア無料循環バス「GOKL」
値段無料
移動に適した用途ちょっとしたKL市内間の移動

クアラルンプールの中心地を回る無料循環バス「GOKL」は 、下記の4つの路線があります。

  • パープルライン/セントラルマーケット、KLタワー、ブキッ・ビンタン、チャイナタウン
  • グリーンライン/ブキッ・ビンタン、ツインタワー
  • レッドライン/マスジッド・ジャメ(クアラルンプール最古のモスク)、マスジッド・ナガラ(国立モスク)、KLセントラル駅
  • ブルーライン/ブキッ・ビンタン

乗車方法

「GOKL」専用のバス停より乗車します。

バスが来たら、タクシーを捕まえるように手を上げて、乗車意思をドライバーに合図してバス前方の入口から乗車。

次の停車駅で降りるには、車内の降車ボタンを鳴らします。停車したら、車両の中ほど出口から降車。無料なので、乗降時に必要なものは何もありません。

注意

車内では、次の停車駅のアナウンスはないので、地図アプリで現在地と降車場所までの距離を、常に確認する必要があります。

運転間隔

どの路線も、5~15分間隔で運行しています。

メインどころとなる市内観光箇所を網羅しているので、料金を抑えながら観光したい方に向いているでしょう。

ただし、車内混雑や道路渋滞を考えると、ラッシュアワー時の利用は避けたいところです。


マレーシアの乗り物③:路線バス「rapidKL」

マレーシア路線バス「rapidKL」
値段初乗り1リンギット(約30円)~最大3リンギット(約90円)
移動に適した用途電車では行けない目的地まで、コストを抑えて行きたい

路線バスは、鉄道網を補完している交通機関になります。

ですので、始発点や終点はいずれかの電車の駅である場合が多いです。

乗車方法

バス停より乗車します。

バスが来たら、タクシーを捕まえるように手を上げて、乗車意思をドライバーに合図しバス前方の入口から乗車。

運転席付近にある読み取り機にTouch n’ Goカードをかざします。次の停車駅で降りるには、車内の降車ボタンを鳴らします。

停車したら、降車口付近にある読み取り機にTouch n’ Goカードをかざし、車両の中ほど出口から降車。

注意

現金支払いが不可のため、事前に「Touch n’ Go」を用意しましょう!

運転間隔

路線にもよるが、30~60分間隔。

路線バスは時刻表がなく、運転本数も少ないため、時間的に余裕があってローカル体験をしてみたい方に向いている手段です。

電車だけでは行けない目的地まで、移動に時間をかけたくない方は、この次でご紹介する配車タクシーや流しのタクシーを利用しましょう。


マレーシアの乗り物④:配車タクシー

マレーシア配車タクシー
値段初乗り5リンギット(約150円)~
移動に適した用途今いる場所から目的地まで、とにかく便利に行きたい

クアラルンプールで利用されている配車サービスは、GrabやMyCar、airasia Rideなど数社あります。

写真のようにGrabの塗装をしている車両もありますが、多くは普通の乗用車と同じ見た目です。

料金が安く、今いる場所から目的地まで直接行けるため、在住者でも短期旅行者でも、多く利用されている手段です。

また、アプリ内で乗車場所と目的地を入力すれば、事前に料金がわかるため、値段交渉したりぼったくりにあうことはありません。

事前にクレジットカードを登録しアプリ上で決済をすることもできます。ドライバーとのやり取りを極力少なくできるので、言語面で不安がある方にもとても安心です。

ただし、混雑する時間帯や、雨のようなお天気などの条件では、乗車料金が高額になりがちです。

とは言え日本よりは安いので、ついつい利用してしまう便利なサービスです。


マレーシアの乗り物⑤:タクシー

値段初乗り3リンギット(約90円)~、6リンギット(約180円)~
移動に適した用途配車タクシーより料金を抑えたい。

マレーシアのタクシーには2種類あります。

・バジェットタクシー

マレーシアのタクシー

ボディが赤と白、黄色と緑といったセダンタイプ。市内のちょっとした移動に使います。

・エグゼクティブタクシー

マレーシアのタクシー

ボディがブルーのワンボックスタイプ。人数が多いときやスーツケースが大きいときに使います。

どちらもメーター制ですので、通常は乗車時にメーターを付けて、発車してくれます。交渉で料金を決めて走る運転手もいます。

目的地を告げて、いきなり料金交渉してくる運転手には、まずメーターを使えるか確認し、もし使えないようなら断って、別のタクシーに乗り直すか、配車アプリを利用しましょう。

わたしの体験談

スマートフォンを自宅に置き忘れたまま、ブキッ・ビンタンで友人と夕食を取っていました。が、終了した時にはとっくに終電もない時刻…。携帯がなく配車サービスが利用できないので、しかたなくバジェットタクシーを利用することにしました。しかし、金曜日の夜の繁華街で、ようやく捕まえたタクシーは、メーター使ってくれない料金交渉制の運転手。

私の場合はすでに土地勘があったので、配車サービスで20~30リンギットと想定できていましたが、提案されたのは40リンギット。「高い!」と交渉し、30リンギットになりました。

通常のメーターなら15リンギットもしない距離ですが、配車タクシーで帰宅したと思って、30リンギットで折り合いを付けました。交渉制の場合は、自分が納得できる料金でのご乗車を!


マレーシアの乗り物⑥:自家用車

マレーシアの自家用車
値段新車の目安/46000リンギット(約140万円)前後
移動に適した用途お子様がいる家庭。郊外への観光。時間を節約したい

公共交通機関が整っているとはいえ、マレーシアでの生活には車は必需品です。

特に、お子様がいる在住者のご家庭では、学校への送り迎えやスーパーでのお買い物などで重宝します。

マレーシアでは日本と同じく「左側通行・右ハンドル」ですので、他の外国と比べると運転しやすいと言えます。

マレーシア国産の自動車会社は、「プロドゥア」「プロトン」の二強です。日本の国産車も人気ですが、輸入扱いになるため車体価格は日本の約2倍近くと高額です。

マレーシアで最も売れているコンパクトカー「MYVI(マイヴィ)」で、新車販売価格が46000リンギット(約140万円)前後です。

中古車の取引も頻繁に行われているマレーシアでは、車を売却するときの買取価格が、日本に比べて高い傾向がありので、マイヴィのような人気のある車を大切に乗っていれば、売却時に大きな値崩れがなく、買い替え資金へ回すことが可能です。

中古車の販売状況が分かる

「フリマハリマオ」では、他のサイトより、車の維持に気を配っていた日本人オーナーの車が多い印象!掘り出し物が見つかるかもしれません。日本語対応です。

自家用車を利用するもう一つのメリットは、ガソリン価格が安いことです。マレーシアは産油国で石油が豊富にあるので、ガソリン代は日本の3分の1ほど。日々乗り回すものなので、経費が少なくて済むのは魅力的ですね。

そんな費用面でもメリットの出るマレーシア移住に欠かせないビザについては以下の記事でも詳細を解説しています。参考までにどうぞ。

【2021最新】マレーシアの長期滞在ビザMM2Hを徹底解説(メリット・条件・費用がわかる) 【2022最新】マレーシアの長期滞在ビザMM2Hを徹底解説(メリット・条件・費用がわかる)

ここまで在住者を中心に見てみましたが、短期滞在者でも自家用車の利用は可能です。

クアラルンプール以外の広範囲で旅行する方、運転自体がお好きな方には、「SOCAR」「GoCar」などのカーシェアリングサービスも検討してみるといいでしょう。

日本出国前に国際免許証を取得していれば、利用可能です。英語のみのサービスですが、時間毎や日数毎、好きな車種などが自由に選べます。(24時間利用で利用料金80リンギット=約2400円)

予約から支払い、車の受け渡し、車の鍵の開閉まですべてアプリ上で完結できます。

人数が多ければ、配車サービスより格段にコストを抑えられる上、海外でドライブするという貴重な体験にもなります。


マレーシアの乗り物番外編:トライショー(自転車タクシー)

トライショー(自転車タクシー)
値段ドライバーとの交渉制
移動に適した用途ちょっとした観光と思い出作り

マレーシアの世界遺産で有名なマラッカとジョージタウンの名物乗り物のトライショー

自転車の横または前方に、派手な装飾の座席があります。移動中はスピーカーから爆音が流れるので、回りからの注目を浴びます。

人力なので移動できる距離も限られており、完全に観光目的です。旅行で訪れた際に、記念として乗車すると思い出に残るでしょう。

ただし、料金は交渉制。面倒を省きたい方は、トライショー体験付の団体ツアーを利用しましょう。

まとめと注意点

ここまでマレーシアの主要な交通機関をご紹介しました。

私が最も利用するのは、電車(LRT)です。一方で時間を節約したいときや、電車での移動が「今日は面倒だな…」といった気分の時は、配車サービスを利用しています。

クアラルンプール市内の駅チカに住んでいても、自家用車の必要性を感じることがしばしばあります。

移住への下見や、移住初期、短期滞在目的であれば、滞在地を駅チカに選んでおくことは必須です。

住まいや賃貸物件については以下の記事で、移住時のコンドミニアムの選び方について解説しています。

【クアラルンプールで賃貸物件を借りよう】マレーシアで移住している私が伝えます 【クアラルンプールで賃貸物件を借りよう】マレーシアで移住している私が伝えます

比較的インフラが整っているクアラルンプール首都圏ですので、時間に余裕があればいろんな乗りものを楽しんで試しみつつ、ご自分に合ったものを見つけてみてください。

最後に注意点をお伝えします。

注意点1:ローカルが多すぎる乗り物

路線バスは、乗車料金が安いため、ローカルにとっても非常にありがたいものです。

特に無料循環バスのKLGOは、無料で主要エリアを走るので、基本はローカルばかり乗っており、観光客はさほど多くありません。

私たちは一目で外国人と分かるため、ローカルからガン見されることが多々あります。

スリや盗難に遭わないよう身の回りの持ち物は、いつも自分の手前に寄せ、チャックやふたは閉じましょう。

また、マレーシアはイスラム国家です。過度な露出のある格好は、公共の場では好ましくありません。痴漢の事例もたくさんあるので、女性は刺激的な服装を極力控えるほうがいいです。


注意点2:運転マナー

日本に比べると、決してよくありません。

割り込みやあおり運転もよく見かけますし、特にバイカーの運転には冷や汗ものです。

交通事故に巻き込まれないよう安全を優先し、感情的にならないことが肝心です。

公共交通機関における日本との違いと注意点、利用方法などをご紹介しました。今回の記事が、マレーシアでのご滞在にお役立ていただければ、幸いです!

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