- フィリピン移住に興味はあるけど、どんなメリットがあるんだろう?
- デメリットについても、正直に詳しく知りたい
- 住んだことのある人の意見を知りたい
本記事では、このような疑問について解説していきます。
記事をまとめている私は、これまでにフィリピンで現地就職や、留学などで移住をしてきました。
今では、フィリピン人と起業をして、日本とフィリピンを行き来するデュアルデュアルライフ(2拠点生活)をしています。
フィリピン移住に少しでも興味を持ち始めた方の参考になるように、解説します。
お読みいただくことで、こんな良いところがあるのか!こんなところは覚悟しないといけないのか!というリアルな情報を持ち帰って頂けるはずです。
フィリピン移住の不安や、疑問を解決するための無料相談をコチラから受け付けています。
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フィリピン基本情報(どんな国?)
まずは、フィリピンについての基本的な情報をまとめます。(外務省及びIMFのデータを参考にしています)
項目 | 説明 |
---|---|
面積 | 299,404平方キロメートル(日本の約8割)。7,109の島々。 |
人口 | フィリピン1億958万人(2020年)日本:1億2,600万人 |
首都 | マニラ |
民族 | マレー系が90%以上。中国系、スペイン系及び少数民族がいる。 |
宗教 | ASEAN唯一のキリスト教国。国民の83%がカトリック、プロテスタントが10%。イスラム教は5% |
言語 | 公用語はフィリピン語、英語。80前後の言語がある。 |
平均年齢 | 24歳 |
平均寿命 | 男性66.2歳、女性72.6歳(WHO、2018) |
GDP | 3,568億USドル(2019)日本の約15分の1 |
経済成長率 | 過去5年で平均6.3%成長(日本:0.9%成長) |
通貨 | フィリピン・ペソ(P) |
平均気温 | 28.0℃(マニラ、セブ) |
平均降水量 | 1,970mm(マニラ)、東京の約1.3倍 |
日本との時差 | マイナス1時間 |
入国時のビザの必要性 | ビザは不要で30日間滞在可能。 それ以上の場合は移民局で観光ビザを取得。 |
日本国内の大使館 | 東京都港区六本木5-15-5 |
在フィリピン日本国大使館 | *外務省HPに詳細明記 |
フィリピン移住9つのメリット
フィリピン移住歴のある私と、今まで経験のある人に聞き取りして導いた結果です。
他の国と比較しても、フィリピン移住にはメリットがたくさんあります。
- 暖かい気候
- 温かい人柄
- 物価と生活費が安い
- 活気的で刺激的
- ビザが取りやすい
- 日本から近い
- 英語が通じる
- バイリンガル教育が可能
- シニアに優しく介護にも最適
他の国と比べたらどうなんだろう?という方は、
7つの視点で解説した記事 »【2021厳選】日本人が海外移住しやすいオススメの国ランキングTOP5が参考になります。
【2024厳選】日本人が海外移住しやすいオススメの国ランキングTOP5|選ぶポイントは7つでOKフィリピン移住のメリット①:暖かい気候
フィリピンは1年間を通して温暖な気候が魅力的です。日本には四季の素晴らしさはありますが、冬が苦手だったり、ジメジメとした湿度が高い夏が苦手な人にはありがたい気候。
平均気温は、マニラやセブでは28℃程度です。
バギオという地域では、他の島々よりも涼しく20℃前後です。
移住歴が長い知り合いに聞いたところ、11月〜6月頃までフィリピンで移住して、6月からは日本で過ごす人もいました。理由は、寒さを避ける&花粉を避けるという感じだそうです。
移住歴9年、自営業への聞き取り
フィリピン移住のメリット②:温かい人柄
フィリピン人は相対的にみて、フレンドリーでホスピタリティーが高い国民性であると言われています。
フィリピーノ・ホスピタリティーという言葉があるほどです。
困っている人がいたら助けるという文化が根づいているからです。フィリピンは元来、家族とともに過ごす、家族ファーストです。そのため、隣の困った人がいたら助けるというのが当たり前となっています。
生真面目な人もいますが、本当に親しみやすい人が多いと感じます。
僕は、いつも同僚のフィリピン人と冗談を言い合ったりして、友だちを増やしていました。
みんな笑顔が素晴らしい!
日本感じていたストレスが、吹き飛ぶような感覚になります。
フィリピン移住のメリット③:物価と生活費が安い
フィリピン限らず、東南アジアに共通していることですね。
特に、賃貸物件の家賃と食べ物や飲み物が安いです。大体1/3〜1/5です。
例えば、日本で東京で5万円の物件を借りようとしたら築年数35年以上のボロアパート…といった感じでしょう。
しかし、フィリピンでは首都マニラの中心街を外せば、5万円の家賃でジム・プール・家具付きの高級コンドミニアムに住めてしまいます。
»参考:フィリピンで移住するための賃貸部物件の探し方と借り方【契約ステップも解説】
以外と高いかも?と思うものに、インターネット代/電気代/野菜類があげられます。
物価や生活に関して詳しく知りたい方は、「フィリピンの1ヶ月の生活費のすべてを解説」、「【徹底解説】セブ島移住で掛かる全ての費用がこれ(2021保存版)」を参考にしてみてください。
【移住したいなら必読】フィリピンの1ヶ月の生活費のすべてを解説|2021最新版 【徹底解説】セブ島移住で掛かる全ての費用がこれ(2024保存版)フィリピン移住のメリット④:活気的で刺激的
フィリピンでは東南アジアの中でも一番高い経済成長を遂げています。
街には若者が多く、高齢者を探すのが大変なくらいで、活気に満ち溢れています。
戦後の経済発展していた日本を思い出させます。
日本などの先進国は、便利な世の中ですが、コンプライアンスが厳しく少し窮屈な環境だなと感じます。
一方で、フィリピンはそのような窮屈感は少なく、緩い感じですが、経済成長そのものが肌で感じられ、刺激的に映ります。
当時の僕は、不便なところもありつつ、経済が動いている感覚や刺激的な町並みや環境が好きで移住を決めました。
日々色んな発見と経験ができることで、「面白い!人間的にも成長できるかも?」と思っていました。
フィリピン移住のメリット⑤:ビザが取りやすい
フィリピンでは、ビザの面が他の国と比べて圧倒的に有利です。
まず、観光ビザの延長で最大3年間も滞在ができてしまうこと。1ヶ月あたりの更新料はざっくり8,000円ほどかかります。(初回と2回目以降の更新で値段が変わる)
そして、永住権についても取得が容易で、種類がいくつかあります。
- クォータービザ
- 結婚永住ビザ
- 特別投資家ビザ(SIRV)
- リタイアメントビザ(SRRV)
- APECO特別永住権プログラム(ASRV)
この中でも、SRRV(リタイアメントビザ)がオススメです。
理由は、リタイアメントと言いながら、35歳以上であれば誰でも申請が可能であるからです。
SRRVには、スマイルとクラシックの2タイプがあり、預託金として現地の銀行に200〜500万円ほど預金の必要があります。金利が日本よりもいいですし、最終的に戻ってくるお金なので、魅力的です。
もちろん現地で就労も可能。
他の永住権は、預託金が800万円以上かかったり、ビザ取得の枠がとても狭かったりします。
私が、35歳を超えたらすぐに取りたいと思うのが、このリタイアメントビザです。
いつでも好きなときに行き来が自由になりますし、家族も連れて行けるので、いたれりつくせりです。
フィリピンのビザにについては、以下の記事で徹底的に解説しました。移住のスタイルや期間などタイプ別で理解ができます。
リタイアメントビザの詳しい条件など知りたい方は必読です⇣
【完全網羅】フィリピンで移住するのに必要なビザ9種類を解説|滞在のタイプ別に紹介フィリピン移住のメリット⑥:日本から近い
フィリピンは、東南アジアの中でも日本から一番近い距離にあります。
飛行機で、たった4時間半で行くことができます。例えば、タイやインドネシア、マレーシア、シンガポールなどでは、概ね7時間近くかかります。
急用ができたり、病気で帰国せざるを得なくなったりしたときに、朝出れば昼過ぎには日本に着くことができるのは魅力的です。
日本とフィリピンを行ったり来たりするデュアルデュアルライフ(2拠点生活)や、プチ移住で短期滞在してみたいという人にとっても嬉しいポイントです。
補足ですが、時差が1時間しかないことも、日本の人と連絡や仕事をする人にとっては有り難い点ですね。
フィリピン移住のメリット⑦:英語が通じる
フィリピンでは英語が公用語として使われています。
街のいたるところで英語が通じます。
なぜなら、フィリピン人は小学校から、英語で算数や他の科目の授業を学んでいるからです。
そして、街に出ている看板・ネットニュース・facebook・レストランのメニューなど全てが英語表記で、日常に溶け込んでいます。
英語を第一言語として扱わない国の中では、かなり高い英語力で、訛りも少ないと言われています。
以下は、世界の英語力を数値化したもので、フィリピンは27位です。(出典:EF)
一部、上手く話せない人もいますが、リスニングはできるので理解はしてくれます。
▶参考:海外移住は英語ができないと失敗する?【英検3級レベルの僕が解説】
▶参考:【もう少し!?】セブ島留学はいつから再開するのか?2021年内は厳しい
フィリピン移住のメリット⑧:バイリンガル教育が可能
英語力が高いというだけあって、子供の英語教育をさせてたいというニーズを満たすことができます。
アメリカやカナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどで、バイリンガル教育をしようとすると、永住権の取得もハードルが高く、所得費用だけでなく、現地での生活コストも日本と同じあるいはそれ以上になります。
費用は抑えたいけど、子供には良い教育をさせてあげたい相反することが実現できるのがフィリピン移住です。
特にセブ島では、語学学校も沢山ありますし、インタナショナルスクールもあります。
【徹底解説】セブ島移住で掛かる全ての費用がこれ(2024保存版)フィリピン移住のメリット⑨:シニアに優しく介護にも最適
フィリピン移住は、シニア層にとって生活しやすい特典があります。
それがシニアシチズンシップという制度という、60歳以上が対象の割引制度です。
スーパーや薬局、レストランなど多くの場所で、最大20%の割引をしてもらえます。
この制度のすごいところは、フィリピン国籍でなくても条件次第で割引が受けられることです。
自治体によっては、前述のSRRVという永住ビザを持っていると恩恵を受けることができます。
居住地の証明書を役所から発行してもらい、証明写真、現地の納税証明書、パスポート、ビザのIDカードが揃っていれば申請できます。
フィリピンには、介護施設がほとんどありません。
理由は、フィリピン人は年を召した老人を大切な家族の一人として大事に扱い、介護施設に送るという発想がないからです。
「介護施設がないなら住みにくいのでは?」と思うかもしれません。
しかし、フィリピンではメイドさんや、ヤヤと呼ばれすベビーシッターを月に1万円程度で雇うことができます。
しかし、日本で介護をしようと思うと施設に大きな費用と時間がかかりますよね。
なにより、安くメイドさんを雇えることで、自前の介護施設がつくれることになり、家族に迷惑をかけるのではという心配もなくなるでしょう。
老後に身体の自由が効かなくなったときのことを備えて、介護が始まる前にフィリピン移住する人も増えて来ています。
友人や、メイドさん、介護士さんや、夫や妻の家族が、将来のあなたのことを世話してくれる。そんな国民性です。
元気なうちにフィリピン移住して、英語を学び何かあったら介護してもらえる仲間づくりをしておくのがオススメです。
現地のフィリピン人が移住生活をサポートしているサービスもあります⇣
フィリピン移住5つのデメリット
ここからは、フィリピン移住のデメリットについて解説していきます。
詳細記事「フィリピン移住で後悔・失敗しがちな9つのこと|対策も伝えます」も合わせてチェックしてみてください。
経済成長の真っ最中なので、まだまだインフラが十分に整っていなかったり、文化の違いから発生するデメリットなどがあります。
- 食事に関すること
- 時間にルーズなお国柄
- インフラの整備が不十分
- 渋滞が多い
- 蚊(虫)が多い
フィリピン移住のデメリット①:食事について
タイやインドネシア料理、ベトナム料理は日本人に馴染みがあるかもしれませんが、フィリピン料理はさほど有名ではありません。
とは言え、シニガンスープ、レチョン、アドボ、パンシット、ハロハロなど美味しものはあります。
また、野菜の種類が限られていて値段があまり安くない。味も日本には及ばないというデメリットもあります。
日本の農業の質が高すぎるという側面もあるでしょう。
その代わり、フィリピンはフルーツが育ちやすく、種類が豊富で、安くて味もおいしいです。
マンゴー、リンゴ、ココナッツ、パイナップル、オレンジなどなど手軽にゲットできます。
フィリピン人は野菜の代わりにフルーツでビタミンを補っています。
フィリピン移住のデメリット②:時間にルーズ
南国特有の緩〜く、ルーズな部分があります。
メリットにもなり得ますが、デメリットになる部分もあります。
例えば、役所での待ち時間が長かったり、申請した内容の審査が全然進まなかったり、その他に生活に関わるサービスなどの進捗の遅れがあったりするのが当たり前です。
待ち合わせの時間ぴったりに来る人は、めったにいないと心得ておくと気が楽です。
また仕事においても、お願いしていたことが全然進んでいなかったり、忘れてしまったりすることがよく起こります。
私は今もフィリピン人と仕事していますが、最初は毎日イライラしていました。
でも、コレがこの国の常識であると考えなおして、次第に慣れていきました。
フィリピン移住のデメリット③:インフラの整備が不十分
フィリピンでは、インターネットの速度が日本ほど早くはありません。
スコールや風が強い日などは、インターネットがうまく繋がらないということも起こります。
しかし、インターネットの回線には様々なプランがあり、速度が早いものを選べば、それなりに快適に利用ができます。
コロナウイルスの影響で、フィリピンでもリモートワークが進んでいます。そのため、政府もインターネット環境のさらなる整備に力を入れています。
着実に改善が見られていくでしょう。
工事中の道路が多かったり、アスファルトで整備されている場所がまだまだ多くあります。
マニラなどの首都エリアでは、キレイですが、それ以外の地域ではこれから整備が進んでいくといった感じです。
そのため砂埃が舞いやすいです。
女性など気になる方は、フェイスカバーやマスクなどを持参しておくと便利です。
フィリピンでは水回りに関しても、日本には劣ります。
水道水が飲めなかったり、トイレもまだまだ整備が完璧ではありません。
水圧が弱い施設が多く、つまりの原因になるので、トイレットペーパーは流すことが原則的に禁止されています。(高級なホテルに行っても個室の横にゴミ箱が男女問わず設置されています)
慣れれば、大きな問題にはなりませんが、最初は面倒に感じるかもしれません。
フィリピン移住のデメリット④:渋滞が多い
人口が多くさほど国土が広くない場所に道路があるので、渋滞は日常茶飯事です。
フィリピン限らず、タイヤインドネシアなどの東南アジア共通の悩みと言えます。
とくに朝と夕方の通勤ラッシュの時間帯は注意が必要です。その中でも月曜は特に、渋滞が多くなります。
15分の距離なのに1時間かかるということも珍しくありません。
そんなときは、バイクタクシーを利用すると早く移動ができます。
フィリピン移住のデメリット⑤:蚊が多い
暖かくて気候なので、蚊が多いです。日中は少ないですが、夕方になると増えます。
私は、いつも蚊よけのクリームを常備しています。
スーパーやコンビニ、どこでも売っています。
日本からベープを持参しておくのもいいでしょう。私にとっては一時帰国時は、必需品です。
その他の害虫も日本よりも多いですが、コンドミニアムに住んでいるとめったに害虫に悩まされることはないでしょう。
手入れが行き届いている物件では、定期的に害虫駆除がされているとこともあるので安心です。
まとめ
今回は、フィリピン移住のメリットとデメリットにフォーカスして解説しました。
フィリピンと日本では文化や環境などの特徴が大きく変わります。
メリットとデメリットの双方を加味して、フィリピン移住にチャレンジしてほしいと思います。
当メディアの運営元であるVia.Assistanceでは、そんなフィリピン移住にチャレンジしたい若者や、シニア層、家族をサポートしています。
移住の成功の鍵は、事前準備と移住後のスムーズな駆け出しができるかです。
フィリピンという国と現地の人たちとのつながりがココから始まります⇣
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はじめまして。知らなかった事ばかりですごく参考になりましたし、読んでいてワクワクしました。移住の気持ちが更におっきくなりました。ありがとうございます。
記事読んでくださりありがとう御座います!移住実現されていくといいですね、お困りごとあればお気軽にお問合せくださいませ。
丁寧な説明をありがとうございます。今の日本に不安な事が多く、これから産まれてくる子供や、家族の為に必死に働くしかできない事に疲れを感じていました。生命保険をかけて死ぬ事を考えながら何となく海外移住の事を見ていたらここに辿り着いて、新しい希望が見えそうな気がしました。新しい生活に向けて頑張ろうと思います。
コメントありがとう御座います。
日本にとどまるだけでなく、海外という選択肢をこれからの生活・人生に取り入れていかれるといいかもしれませんね。
グローバル教育をするかしないかでお子様の人生の選択肢の幅も変わってくるかと存じます。
メリット、デメリットの双方を見て頂きご検討くださいませ。