- フィリピンの交通手段や乗り物が知りたい
- 値段って安いって聞くけど本当かな?
- 乗り物を使うときの注意点が知りたい
フィリピンに旅行で訪れたことがあるひとは、タクシーがメインの移動手段になるでしょう。
しかし、フィリピンにはもっと便利で格安な乗り物がたくさんあります。
記事を書いている私は、フィリピンの移住生活の中で、全ての乗り物を試してきました。
本記事では以下の内容について解説して参ります。
- フィリピンの交通事情
- フィリピンで使える10つの交通手段
- ここだけは注意しておきたいポイント
フィリピンにお越しの際には、この記事を見返していただければ、乗り方や注意点を振り返ることができます。
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フィリピンの交通事情
まずは、フィリピンの交通事情について触れておきます。
日本との違いとして、フィリピンでは歩行者用の信号がなく「歩行者ファースト」でないのが現状です。
また、ガソリン車が99%で電気自動車は普及していません。
といいつつも、フィリピン政府は排気ガスの問題を懸念視しているため、試験的に電気自動車の導入の動きもでてきています。
気になるであろうポイントを以下の3つに分けて見ていきましょう。
- 道は舗装されているのか?
- 渋滞は多いか?
- 交通運賃は?
首都マニラや第二の首都であるセブ島では、道路がキレイに舗装されている場所もあります。
しかしながら、都心エリアと言えでも日本とは違い、砂混じりのコンクリートといった感じで、砂埃が舞いやすいです。
マスクやフェイスカバー、ハンドタオルを持ち歩いておくと安心です。
フィリピンの人口は1億人以上と多く、数年後には日本を超すと言われています。
にも関わらずフィリピンの国土はさほど大きくいため、渋滞は東南アジアの共通の悩みとして日常茶飯事です。
朝や夕方の通勤ラッシュの時間帯は特に渋滞が起こりやすいです。
特にマニラはアジアの中でも、最も渋滞が深刻と言われています。(フィリピン経済の中心都市なので仕方ないですね..)
フィリピンの交通料金は、とても安いと言えます。
日本では値段が高くて、乗るのを渋るタクシーでも初乗り80円くらいで乗れます。
庶民の足として使われるジプニーと呼ばれる乗り物では、20円くらいから移動ができてしまいます。
フィリピンの乗り物10選と値段
フィリピンの交通手段は以下の10種類があります。
- タクシー
- Grabタクシー
- ハバルハバル
- Angkas
- ジプニー
- トライシクル
- 市内バス
- バン
- ペディキャブ
- 電車
日本では信じがたいほど沢山ありますよね?
それぞれの乗り物の特徴と値段、どのくらいの移動距離の場合に利用すべきかを解説します。
海外移住する人にとって、おそらく使用頻度が高いであろう順番で説明します。
フィリピンの乗り物①:タクシー
- 値段:初乗り40ペソ(約80円)〜
- 移動に適した用途:サクッと目的地に行きたいとき
タクシーには、白タクシーと黄色タクシーがあります。
白タクシーは、市街地や郊外問わず色んなところで見かける最も一般的なタクシーです。
初乗りが40ペソで、250mごとに3.5ペソ(約7円)の料金が加算されていきます。
タクシー会社からの認可を受けているタクシーですが、ドライバーによってはボッタクリをしようとしてくる人もいるので、メーターが動いているかを出発した段階で確認するようにしましょう。
一方、黄色タクシーは町中では見かけることがなく、空港で乗ることができます。
白いタクシーとの違いは、空港が認めている信頼性の高さと値段の違いです。
初乗りは、70ペソで、300mおきに4ペソ(約8円)が加算されていきます。
個人的には、白タクシーで十分かと思いますが、空港到着後に安心して目的地まで行きたいという人は、黄色タクシーを選んでもいいかもしれません。
フィリピンの乗り物②:Grabタクシー
- 値段:距離による(タクシーより割高)
- 移動に適した用途:ボッタクリ回避で、自分のいる場所に来てほしいとき
Grabタクシーは、フィリピンで生活するなら超オススメの配車サービスです。
東南アジアで全土で利用されていて、Uber的な存在です。
利用シーンは配車サービスだけでなく、食べ物なども届けてくれます。
わたしは、Grabと出会って依頼ほぼ毎日のように乱用しています(笑)
フィリピン現地の携帯SIMカードを購入し、現地の電話番号を取得することで簡単に登録ができます。
車の種類も大型やセダンタイプ、普通車など人数によって選ぶことができ、自分がいる場所まで来てくれます。日本では珍しいサービスなので、本当に便利です。
通常のタクシーでは、ボッタクリが起こったりすることもありえますが、Grabタクシーは事前に値段が確定されるので、ボッタクリの心配もありません。
もちろんクレジットカードと紐付けてキャッシュレス決済も可能。
あえてデメリットを言うと、通常のタクシーよりも少し割高なことです。
メリットの多さを考えれば、何の問題もないでしょう。
フィリピンの乗り物③:ハバルハバル
- 値段:5分くらいの距離で20ペソ(約40円)〜
- 移動に適した用途:なるべく安く移動したい、渋滞しているとき、短い距離の移動
値段は20ペソと書きましたが、あくまで目安で、基本的には価格交渉になります。
理由は、ドライバーがどこかの会社に雇われているわけではなく、独立採算の個人事業としてサービスを提供しているからですね。
乗車前に目的地を伝えて、いくらくらいになるか事前に交渉をしておきましょう。
目的地に着いてから値段交渉にをすると、トラブルのもとになります。
わたしが初めてハバルハバルに乗ったときは、知り合いのフィリピン人に値段交渉をしてもらいました。
市街地から離れると、ヘルメットなしのことも多いですが、原則的にはヘルメット着用が義務付けられています。(ドライバーがお客さんのヘルメットを持ってくれています)
フィリピンの乗り物④:Angkas(アンカス)
- 値段:30ペソ(約60円)〜
- 移動に適した用途:面倒な値段交渉抜きに、自分のいる場所に来てほしいとき
Angkas(アンカス)は、前述したGrabタクシーのバイク版のような存在です。
アプリを登録すれば、いつでも24時間、自分のいる場所からバイクタクシーを呼ぶことができます。
Grab同様、クレジットカードと紐付けることでキャッシュレス決済をすることもできるので、その便利さから利用者が着実に増えています。
Angkas(アンカス)は、前述のハバルハバルよりもやや割高ですが、事前の値段交渉もなく、安心して使えるのが大きなメリットです。
Angkasでは、事前に目的地までの距離から値段が計算されるので、移住初心者や旅行者にとっても安心です。
フィリピンの乗り物⑤:ジプニー
- 値段:7ペソ(約15円)〜
- 移動に適した用途:最安値で済ませたいとき、短〜中距離の移動
ジプニーは、フィリピン人にとって、庶民の足とも言える存在です。
安さを求めるなら、ジプニーと言った感じです。
現地の人たちは、通勤や通学に毎日のように使っています。
写真にもあるように、色がカラフルでタイヤや外装などが、運転手の好みによってカスタマイズされていて、なんともフィリピン人の遊び心が現れているなと感じます。
また、路線が沢山あり、本数も多く巡回しているのもメリットです。
安いのには理由があり、車両はどれも古くエンジン音がうるさかったり、もちろん冷房ついていなく、チープな作りになっているからですね。
また、人が寿司詰め状態で乗るので蒸し風呂状態です。
混雑することも多いので、盗難やスリには気をつけてください。
わたしは、安さもさることながら毎回、個性あふれるジプニーに乗るのが好きなので、暑さを我慢して乗ることが多いです。
初めて乗る場合は、現地のフィリピン人の知り合いと乗ってみることをオススメします。
路線の種類が多すぎて、以前までは人に聞かないととんでもない方角に行ってしまうこともありました。
しかし、今ではGoogleマップが優秀すぎるおかげで、目的地を入力して、「電車のアイコン」をタップすると、路線ナンバーが表示されるようになっています。
*ジプニー乗車の際のポイントやコツ、支払い方法はまた別の記事で解説していきます。(作成中..)
フィリピンの乗り物⑥:トライシクル
- 値段:20ペソ(約40円)〜
- 移動に適した用途:安いかつ混雑を避けて移動したいとき、短距離の移動
トライシクルは、バイクの横に荷台がくっついていて、そこに人間が乗るユニークな乗り物です。
荷台のサイズは様々で3人用や、5人用など様々です。
ジプニーよりも割高ですが、それでもかなりの格安です。
そこまで遠くない、ちょっとした距離の移動で使うと大活躍すると思います。
ジプニーではぎゅうぎゅう詰めですが、トライシクルは沢山の人が密集するわけではないので、やや快適です。
難点は、ジプニーほど数が多くないのと、値段交渉型で運賃が決まる傾向にあることです。
相場感を確認しつつ、桁違いの請求をされないように注意しましょう。
初めはフィリピン人の知り合いと乗ると安心だと思います。
これからフィリピン移住したいけど、「現地にフィリピンの知り合いなんていないよ。」という人は、当メディア運営元のVia.Assistanceも参考にしてみて下さい。
フィリピン人との安心の繋がりを作ることができます
フィリピンの乗り物⑦:市内バス
- 値段:15ペソ(約30円)〜
- 移動に適した用途:長距離を快適に安く移動したいとき
長距離の通勤や通学をしているひとに好まれているのが、バスです。
新型コロナウイルスの影響で、庶民の足であったジプニーの使用禁止がされていた際には、このバスが大活躍していました。
運行の種類は以下の3つに分けられます
- ノーマルバス=停車ポイントが多い
- P2P(Point to Point)=停車ポイントが少ない
- UBE Express=空港と市内をつなぐ
バス内は、寒いくらいクーラーが効いているので、長距離移動の際の服装には注意してくださいね。
フィリピンの乗り物⑧:バン
- 値段:片道200ペソ(約400円)〜
- 移動に適した用途:長距離の移動をなるべく安く抑えたい時
知り合いのフィリピン人で、実家までバンで3時間かかる場所に住んでいる人がいますが、往復で500ペソ(約1000円)と言っていました。
車で3時間の距離、かつ冷房付きで1000円は、破格の値段ですよね。
利用シーンとしては、休日に日帰り旅行で遠出する場合などに使うといいかもしれません。
ある程度人数が集まらないと出発しなかったりすることも多いので、この部分は難点かもしれません。
とは言え、タクシーよりも値段を抑えることができます。
バンを手配したいという方は、当メディアでも紹介していますのでお気軽にお問い合わせください。
フィリピンの乗り物⑨:ペディキャブ
- 値段:10ペソ(約20円)〜
- 移動に適した用途:歩いても行ける距離だけど、なるべく早く目的地に行きたいとき
前述のトライシクルの自転車バージョンです。
初めてみたとき、「何これ?こんなのあるの!?」と驚いてしまいました。
ローカルのひとがよく行くマーケットや、ナイトマーケットが開催されるような場所に、ドライバーがたむろしている印象が強いです。
買い物で手荷物が多く、疲れていて歩くには少し遠い距離などに利用するといいかもしれません。
3人でのったことがありますが、よく大人3人も乗せて自転車こげるなと思いました。脚力恐るべし..
あまり利用することはないと思いますが、体験程度に乗ってみると面白いです。
フィリピンの乗り物⑩:電車
- 値段:15ペソ(約30円)〜
- 移動に適した用途:マニラ市内を広い範囲に早く移動したいとき
電車は、マニラでのみ運行されています。
日本の朝の通勤ラッシュで乗車率150%みたいな状況が、よく起こります。
電車に乗るのだけで、20分以上待たないといけなかったりすることも起こるので、便利な乗り物ですが、ストレスがかかると言えます。
日中の空いている時間帯に早く移動したいといいうときには、便利な交通手段です。
フィリピンでは他の乗り物も日本人にとっては格安なので、時間とストレス回避をお金で買うという発想を持ってもいいかもしれません。
まとめ & 注意点
今回の記事では、フィリピンで利用できる10個の乗り物について解説しました。
まずは、タクシーやGlabタクシーなど安全性が高いものから試しつつ、慣れてきたら庶民の足でもある「格安のジプニー」や、「ハバルハバル」などにチャレンジしていくことをオススメします。
最後に、注意点をお伝えして終わります。
注意点①:交通事故には気をつけよう
交通ルールが厳しい先進国と違って運転が荒い人も多いです。
ちょっとした交通違反(筆記試験で取れてしまう国)、事故には気をつけましょう。
旅行でフィリピンを訪れたことがある人はお気づきかもしれませんが、街中クラクションが鳴り響いています。
このクラクションは、日本での意味合いと少し異なり、「ここにいるから気をつけて〜いまからここを通るよ〜」という事故を防ぐための運転手なりの気遣いによるクラクションであることが多いです。
鳴らされたとしても、ビビらないようにしましょう。
いざ、事故になって病院に行く必要がある場合に備えて、以下の記事も参考に⇣
【移住するなら必読】フィリピンの医療と保険の全て|5つのポイントで徹底解説 【病気になる前に!】セブ島5つの病院と1つのクリニックの特徴を知っておこう注意点②:スリやボッタクリには気をつけよう
フィリピンは貧富の差が激しい東南アジアの国です。
そのため、スリや盗難は起こりやすいです。
特に混雑するジプニーでは注意が必要で、ポケットなどに携帯や財布は入れず、バッグなどにしまい胸の前に抱え込んでおくといいです。
たまに寝落ちしている人を見かけますが、うたた寝だけは注意してください。スリや盗難のカモになってしまいます。
また、最近では少なくなって来ている感覚はありますが、タクシーでのボッタクリにも注意しましょう。
たまに高い値段をふっかけてくる運転手がいたり、メーターを起動せずにあとになって値段交渉をしてくる人がいたりします。
公共の交通機関を使い慣れていくうちに値段の適正価格や相場感も理解できると思います。
ちょっと高くない?と思ったら遠慮せずに確認をしましょう。
今回は以上です。
これからフィリピン移住に興味を持ち始めた人へ向けて、以下の記事でメリット・デメリットを解説しました⇣
【これが真実】フィリピン移住9つのメリットと5つのデメリットを完全解説