- フィリピンに移住が決まった、銀行口座を開設したい
- けど、開設方法やステップが分からない
- そもそも、口座開設の条件はあるのか?
フィリピン移住のスタイルは、短期・中期・長期など人ぞれぞれです。
しかしながら、現地の銀行口座を持っておくことで、様々なメリットがあります。
そこで今回は、これからフィリピンの移住を考えてる or すでに移住しているけど、まだ銀行口座を持っていない人に向けて、以下の内容を解説していきます。
- フィリピンで銀行口座を開設するメリット
- どんな人が口座開設できるのか?
- 口座開設の方法、ステップ、必要書類
- 代表的なフィリピンのメガバンク
- 口座開設と維持に関する注意点
盛りだくさんの内容となりますが、最後までお読み頂くことで、銀行口座開設の全体像が見えるようになります!
しかし、銀行や各支店によっても対応方法が違ったり、担当者レベルでもルールが統一しきっていないのが現状です..(フィリピンらしさでもあるのですが..)
そのため、「Aの支店ではダメでも、Bでの支店では開設できた」というパターンも起こり得ます。
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フィリピンの銀行口座を開設するメリット
開設メリット1:ATMでクレカを使わず、現地通貨を引き出せる
フィリピンの銀行口座をもっていなくても、日本で作った国際対応のクレジットカードを持参すれば、現地通貨(ペソ)は引き出せます。
しかし、問題になるのが手数料。
私も、フィリピンに移住当初は、クレジットカードで現金化していましたが、引き出す度に1,000円以上のコストが掛かっていました。
これは、引き出し手数料に加え、為替レートによる手数料も上乗せされるからです。
現地の銀行口座をもっておくと、低い手数料でお金を引き出すことができます。
開設メリット2:ビザの取得要件を満たすことができる
これからフィリピンで長期滞在を考えている場合、永住ビザが必要になります。
中でも、世界的にも優遇されていると言われていて、取得が容易な退職者用のビザ(SRRV)の場合、取得要件に、「現地銀行口座の開設および預託金の預け入れ」が必要になります。
銀行口座の開設を進めることで、退職者用のビザ(SRRV)を取得するための条件を満たすことができます。
このビザは、世界的にもかなり優遇されているビザでして、格安で取ることができます。
SRRVの詳細は、以下の記事でまとめました⇣
» 参考:フィリピンのリタイアメントビザで永住権取得!条件・費用・メリットを徹底解説
開設メリット3:支払いと受け取りが便利
フィリピンでロングステイをする場合、家賃の支払いが発生します。
またビジネスをする場合は、お金の受け取りや支払いが発生します。中には、不動産投資を検討する人もいるでしょう。
その場合、フィリピン現地の銀行口座をもっていないと取引ができなかったり、現金でやりとりをせざるを得なくなります。
銀行口座をもつことで、資金の支払いや受け取りがスムーズになります。
開設メリット4:財産のリスク分散にもなる
日本は超低金利、マイナス金利と言われています。日本円を日本の銀行口座に預けていても、増えてはいきません。
そんな中、東南アジアのような経済成長していて、かつ金利が高いところに資産を預ける人も増えてきています。
フィリピンで定期預金をすれば、日本よりも高金利で資産を管理することができます。
口座開設に必要な書類など
基本的に、2種類の本人確認書類の提示が求められます。
さらに、口座開設時に初回の最低預託金を預け入れる必要もあります。
詳しく見ていきましょう。
1. パスポート
外国人が、フィリピンの銀行口座を開設する際に必ず求められるのが、パスポートです。
開設する銀行によって、パスポートの有効期限を確認される場合があります。
期限切れ間近の場合は、口座開設前に更新をしておくといいでしょう。
2. 身分証明書
ここで必要な身分証明書とは、以下のようなものです。
- 外国人登録証(=ACR-Iカード)
- すでに所有しているビザ証明書(労働ビザ9G、リタイアメントビザSRRVなど)
- 現地の運転免許証
- 不動産物件の取得証明書
1〜2点必要となる場合があります。
外国人登録証については、コチラを参照ください。
3. 預託金
銀行口座開設時に、初回の預け入れ金が必要になります。
銀行や口座の種類によっても異なりますが、大体5千円〜2万円前後です。
※前述のリタイアメントビザSRRVを取得するための口座開設の場合、預託金として2〜5万ドル(=2〜5百万円)が必要になります。
詳細は、リタイアメントビザ(永住権)取得のための条件・メリットについて解説した記事でも詳細説明しています。
【2024最新】フィリピンのリタイアメントビザSRRVで永住権取得!(条件・費用・メリットを徹底解説)代表的なフィリピンの銀行
ここまで、フィリピンの銀行口座を開設するメリットと、口座開設時の必要書類についてまとめました。
ここでは、日本人の口座開設の実績が多い、具体的な銀行について紹介します。
- BDO(バンコ・デ・オロ・ユニバンク)
- Metrobank(メトロバンク)
- PNB(フィリピンナショナルバンク)
1. BDO
フィリピン最大のメガバンクです。
フィリピン国内に1,000以上の支店があり、ショッピングモールなどいたるところにATMが設置されています。
ATM探しに時間がかからないのはメリットですね。
また、ジャパンヘルプデスクもあるため、英語でのやり取りが難しい日本人にとっては利用しやすいと言えます。
国内では、東京に拠点があります。
2. Metrobank
BDOと肩を並べる、メガバンクです。
こちらも、メガバンクというだけあって、全国の色んな場所にATMが設置されているので、ATM探しに苦労することもないでしょう。
日本では東京と大阪に拠点があるのもメリット。口座開設のサポートが受けられます。
日本からフィリピンへの海外送金サービスも充実しています。(とは言え、送金手数料が高いので、当メディアではWISEの利用をオススメしています。)
3. PNB
ATMの数はBDOやメトロバンクには劣りますが、開設が全て国内で完了できると言われているのがPNBです。
(別サイトでは、現地に出向く必要性が語られているため、最新情報は問い合わせてみるといいかもしれません。PNB)
他の銀行の場合、開設をすべて完了させるために、フィリピン現地の支店に出向く必要があります。
移住するなら、現地に行って完了をさせるのも問題ではないかもしれませんが、日本で完結できるのは気持ち的にも余裕ができます。
東京、名古屋に支店があります。
以上の理由から、個人的には、こちらのPNBでの開設がしやすいと思います。
口座の開設方法
口座を開設する方法は、大きく3つに分けられます。
- 日本に支店を構える銀行で開設をする
- 口座開設をサポートしているエージェントに協力依頼
- 現地に出向き、個人で開設する
それぞれ解説します。
1. 日本に支店がある銀行で口座開設
今回ご紹介した、BDO, Metrobank, PNBは日本に支店があります。
そのため、移住をする前に、日本の拠点に出向くことで、口座開設することができます。
必要な書類はパスポートと、政府発行の身分証などが必要になります。
フィリピンに不動産を所有していたり、フィリピン政府が発行する身分証をすでにもっている場合など、必要種類の条件を満たすものが人によって異なります。
現状を銀行に伝え、何が提出書類として必要なのかを直接確認しましょう。
2. エージェントに協力依頼して、現地で口座開設
フィリピン現地で、口座開設の代行をしているエージェントもあります。
開設までのプロセスは、基本的に全て英語で行われます。
そのため、移住したばかりで語学力に自信がない人にとっては、手数料を支払って代行するのも方法です。
必要以上に開設のサポートを勧めてくるエージェントを謳う日本人には、注意しましょう。
ビザの開設サポートも同様ですが、詐欺案件である可能性もあります。サポート料など、よく確認しましょう。
3. 現地にて、個人で口座開設
最後は、現地に移住後、必要書類を揃え個人で開設する方法です。
口座開設の目的や、口座の種類、通帳もつくるのか or ATMカードだけなのか。
などのやり取りを英語でできるという方は、自分で開設を進めてもいいかもしれません。
現地にて、自分で開設してみたいけど、ちょっと自信ないな..という方は、当メディア運営元である移住サポートサービスVia.Assistanceにて、現地在住のフィリピン人アシスタントがサポートしています。
口座開設までの手順
ここでは、個人で銀行口座を開設する場合の手順をお伝えします。
銀行によって多少の違いはありますが、全体の流れに変わりはありません。
そもそも開設できそうか、必要なものは何か?を確認
最寄りの支店は、家から近いorよく訪問する場所に近いなど、利便性を加味しておくとgood
事前に訪問日を電話で知らせておくといいかもしれません。
口座を開設・維持するために初回の預け入れが必要です。
通帳やカードは、後日郵送となる可能性があります。
口座開設/維持の注意点
せっかく苦労して開いた銀行口座はしっかりと管理したいですよね。
最後に見落としがちな、注意点をお伝えします。
1. 口座維持費
フィリピンの銀行口座では、一定の金額を下回ると口座維持費が発生します。
日本では、残高が少ないからといって維持費がかかることはないので、意外に思われるかもしれません。
銀行によって、基準額は異なりますが、大体4,000〜5,000ペソ(=約8,000〜10,000円)であることが多いです。
預金残高が1万円以下になることは、ほとんどないかもしれませんが、維持費が毎月300〜400ペソほど掛るので、念のため注意しておくといいでしょう。
2. 口座番号
通帳の番号とATMカード(=キャッシュカードのこと)の番号は異なります。
フィリピンでは、通帳の番号=口座番号とみなします。
ATMカードにかかれている番号は、口座番号ではないことに注意しましょう。
日本では、通帳に記載されている番号=キャッシュカード番号=口座番号ですが、ここフィリピンでは違います。
3. 口座の凍結
口座の残高がゼロの状態が続いたり、2年間取引が全くない場合、口座の利用がされていないと判断され、口座を凍結させられる場合があります。
再度、開くためには手数料もかかりますし、支店に行って本人が手続きをしなくてはなりません。
4. ATM手数料
フィリピンでは、口座を持っている銀行のATMを利用すれば、手数料が24時間かかりません。
しかし、異なる銀行ATMで引き出しをすると、大体10〜15ペソ(=20〜40円)の手数料がかかります。
とは言え、小さい額なので心配する必要はないでしょう。
まとめ
今回は、フィリピンで銀行口座を開設するメリット・必要書類・開設方法・手順・注意点について解説しました。
一昔前と違って、フィリピンの銀行口座を開くハードルは高くなっていますが、口座を持つことで、生活が便利になります。
銀行口座以外にも、フィリピン移住をしようとしている人にとって、疑問や悩みはつきません。
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