- フィリピンと日本の子育ての違いってあるのかな?
- フィリピンで子育てをするメリットを知りたい
- デメリットもあるなら合わせて知りたい
フィリピンを、子供の教育のための移住先として考える親は、この10年間で着実に増えています。
理由は、子供にとっても、子育てをする親にとってもメリットが大きいからです。
記事を書いている私は、フィリピン移住のカウンセラーとして実際に移住している方々の聞き取りをしてきました。
本記事は以下の内容を解説していきます。
- 日本が抱える子育ての問題点とフィリピンとの違い
- フィリピンで子育てをするメリット
- 逆に、フィリピンで子育てするデメリット
- 子供に通わせる学校の紹介
最後までお読みいただくことで、フィリピンで子育てをするオススメの理由が理解できます。
日本が抱える子育ての問題点
日本では、「子育て=大変なこと」としてネガティブに捉えられる側面もありますが、海外では「子育て=楽しいこと、前向きなもの」として捉えられています。
実際に日本では、育児不安や育児ノイローゼと呼ばれる精神状態に陥る母親も少なくないです。
この原因には、育児休暇など育児への制度が海外ほど充実していないことが影響しています。
そして、育児は女がやるもの。という日本の昔ながらの文化が、いまだ残っていることで、女性に負担が集中しやすいことも原因です。
また、しっかり育てないといけない・他人に迷惑がかかるから、ちゃんとしつけないといけないといった、責任感やプレッシャーを過剰に感じる人も多くいます。
そのようなことから、子育て=大変、という考えが常識化していると考えられます。
残念なことに、シングルマザーは年々増えており、子育てにさらなる負担がのしかかる環境下にあると言えます。
フィリピンの子育ては日本とココが違う
日本では、結婚して子供ができたら、自分の親や兄弟とは一緒に暮らさない核家族として生活するのが主流です。
つまり、子育てにおいて両親や親戚の手を借りにくい環境にあるということがあげられます。
また、子供が公共の場で泣けば「迷惑になる・恥ずかしい・なんとか泣き止ませないと」と必死になる人が多く、親からすれば、大変なストレスになります。
一方、フィリピンでは、結婚しても、家族ぐるみで一緒に生活を共にする複合家族と言われるスタイルが一般的です。
一つの家に、3世帯くらい、合計10人以上住んでいるなんてこともザラにあります。
だからこそ、周りの家族や親戚を遠慮なく頼ることができるのです。またフィリピン人の男性(旦那)は、家事に積極的に参加します。
実際私の友人のフィリピン人は、母親は出稼ぎに遠方に住んでいるため、平日の子育て育児は全て旦那か、その姉妹や母親などに任せっきりという状態です。
そんな放置しててもいいの?と聞いたことがありますが、特に気にする様子もなく自分の親や親戚、姉妹、家族を遠慮なく頼っている印象でした。
また、一部の中流階級や富裕層では、「ヤヤ」と呼ばれるベビーシッターを雇う人が沢山います。
月に1〜2万円程度で、子守りをお願いでき、住み込みで、ご飯をたべさせたり、寝かしつけたり、シャワーに入らせるなど、時間と労力のかかる育児を手伝ってくれます。
そして、フィリピンでは子供は宝、周りの皆で助け合う。という文化があります。
日本では、他人が遊んでいる子供に話かけるだけで、不審者扱いさるようなこともあったり、話しかけにくい雰囲気がありますが、フィリピンではそんなこと滅多にありません。
フィリピンで子育てをするメリット
ここまで、日本とフィリピンの子育てに関する違いについて解説しました。
続いて、具体的なメリットに焦点をあてながら、なぜフィリピンでの子育てが注目を集めるのか?
についてお伝えします。
1. 親にとって、子育ての負担を減らせる
前述の通り、フィリピンではベビーシッターが安く雇えます。子育ての一部を慣れた人が手伝ってくれるというだけで負担が減ります。
辛そうに、大変そうに子育てを受ける子供にとっても、大変そうな親を見るのは窮屈に感じるかもしれません。
頼れるものは頼ってもいいのではないでしょうか?
専属の保育士さんを雇えるわけですし、親としても保育士さんと会話することで英語の練習になるという副産物も得られるでしょう。
自分ももっと子育てに参加したいという場合は、ヤヤ(ベビーシッター)と相談をして役割分担などを決めておくこともできます。
また、フィリピンでは至るところで子供が騒いでいます。公共の場で泣こうが、わめこうが、「自由に騒がせておいたらいい」と言わんばかりに、親もいい意味で放置状態です。
騒いだら良くない、という日本の常識がありません。
こんな、自由で寛容的な子育てができるのはフィリピンならではでしょう。
田舎で育つ子は、のびのびとしている。という感覚に近いかもしれません。
2. 費用を抑えて、エリート教育ができる
フィリピンでは、費用を抑えつつも、他の外国人と交流しながら社交性を培ったり、英語力をあげるためのバイリンガル教育もできます。
フィリピンの小学校教育では、国語と社会の授業以外、英語で各科目を習います。そのためフィリピン人はほぼ英語を話して聞くことができるので、英語学習にはいい環境です。
セブ島留学が流行っているのも納得ですね。
グローバル化が進む中、日本の英語教育では物足らない、子供のためにもっと英語を学ばせてあげたいと願う親にとっては最適です。
なぜなら、アメリカや、カナダ、オーストラリアなどでは生活コストや学費も高く、費用的な面で諦めざるを得ないこともかるからです。
グローバル化が加速するなか、このような需要は更に高まり、韓国ではフィリピンで格安のバイリンガル教育ができると注目を集めています。
▶【2022最新】セブ島留学を親子で!家族や子連れに人気な理由とデメリットを知ろう
教育費用以外の生活費が気になる方は、以下の記事でまとめました。
【移住したいなら必読】フィリピンの1ヶ月の生活費のすべてを解説|2021最新版2. 永住ビザで移住すると、特典が満載
フィリピンには、35歳以上の人が申請できるリタイアメントビザ(SRRV)と呼ばれる永住権があります。
両親のどちらかが、このリタイアメントビザ(SRRV)を持っていれば、妻あるいは夫と子供を連れて移住をすることができます。
更に、このビザを持っている同伴者(子供)は、就学ビザの取得が免除されるという特典付きです。
ビザを取得後、お父さんは日本で稼ぎ、母子だけフィリピンで暮らすということをしている家族もいます。
私が35歳を超えたら是非取りたいビザです。35歳という若さでリタイアメント用のビザを取得できる国は他にはありません。
フィリピンに移住するには、ビザのことも理解を深めておきましょう。
リタイアメントビザ(SRRV)の詳しい解説は、以下の記事でまとめました⇣
【完全網羅】フィリピンで移住するのに必要なビザ9種類を解説|滞在のタイプ別に紹介フィリピンで子育てをするデメリットはあるのか?
1. ベビー用品の品揃えが薄い
ベビー用品はアメリカなどの輸入品が中心です。日本産のオムツなども売られていますが、日本で買うよりも高くつくこともあります。
また、ベビー用品の品揃えもフィリピンより日本の方が勝ります。
心配な方は、日本から持参するか、日本から郵送で送ってもらうことも検討しておくといいでしょう。
とは言え、フィリピンの子供たちは、現地の安いオムツやベビー用品ですくすくと育っています。慣れていくことも必要かもしれません。
2. 治安や衛生面が少し心配
日本は世界一といっていいほど、治安と衛生面がいい国ですが、フィリピンはそれには劣ってしまいます。
しかし、外国人がよく住むようなマニラやセブなどの、コンドミニアムが立ち並ぶエリアは、富裕層も多く、さほど心配する必要はありません。
また、水道水は飲まない、ストリートフードはなるべく食べないように心がけさえすれば、過剰に心配する必要はないでしょう。
私の友人で、東京出身で育ちのいい子がいましたが、最初は「衛生的にもフィリピンが嫌だ」と言っていましたが、1ヶ月もすると「やっぱりフィリピンいいかも!」と言っていました。慣れと、それ以上のメリットを感じたのだと思います。
▶参考:フィリピン移住の9つのメリットと5つのデメリットを徹底解説
【移住するなら必読】フィリピンの医療と保険の全て|5つのポイントで徹底解説3. 食品のバリエーションが日本よりも少ない
食育をするにあたって、長く日本で育った日本人からすると、食品のバリエーションが少ないと感じるかもしれません。
調理器具や電子レンジ、冷蔵庫などは日本と変わらず問題なく揃いますが、野菜の種類が少なかったり、冷凍食品などが日本ほど充実していません。
とは言え、野菜の代わりにフルーツが安く手に入るのがメリットです。ビタミンなどはフルーツから取るといいでしょう。
マニラやセブ島のような中心街では、レストランも沢山あります。自炊だけでなく、外食も活用しましょう。物価が安いからこそできる特権です。
日本人が行くことのできる現地の学校
ここまでフィリピンと日本の子育ての違いと、メリット・デメリットについて解説しました。
フィリピンで子供の教育をするのもありかも!と思った人の中には、以下のような疑問が湧いてくると思います。
- 日本人が通える学校はあるの?
- どんなタイプの学校があるの?
- どこに通わせるべきなの?
日本人国籍の人が通える学校のタイプは以下の3つに分けられます。
- インターナショナルスクール
- 私立の学校
- 日本人学校
ここでオススメなのは、インターナショナルスクールです。
理由は、英語圏のカリキュラムに沿って、英語で授業が受けられる、そして様々な国籍の生徒がいるので、文化を学んだり、交流の幅が増えるからです。
インターナショナルスクールと聞くと、年間の学費が300万円以上するのが常識ですが、
フィリピンでは、30〜50万円程度で通うことができます。
また十分な語学力が身に付くまで、マンツーマンの補講授業などを実施してくれる学校もあり、親としても安心です。
それぞれ、マニラに11校、セブに6校にあります。(2021年時点)
※インターナショナルスクールの詳しい解説や、私立や日本人学校の特徴は別記事で解説しています。
まとめ:フィリピンでの子育ては増加中
今回は、フィリピンでの子育てについてメリットとデメリットを中心に解説しました。
グローバル化が進む中、子供への教育や子育てのスタイルも変化をしています。
もし、これからの子育てが不安、経済的に不安、でも子供にはもっと良い教育や英語を早いうちに学ばせてあげたい。そして育児ノイローゼになんかかかりたくないと心配な人は、フィリピンでの移住とセットで子育てを検討してみてはいかがでしょうか?
当メディア運営元では、子育て以外にも、移住生活の前後に生まれる語学、住まい、職業探、その他フィリピン移住の不安に対するサポートを、現地をよく知るフィリピン人と日本人で行っています。
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小学5年生女子の母です。
母と子で移住をして、4年生からセブのプライベートスクールへ行くつもりでしたが、コロナで延期をしました。
小学校を卒業したら、中学から必ずセブへ行きます!その時はお世話になりたいと思いますので、是非続けて下さい!!
川内様
お世話になります。コメントありがとう御座います!
パンデミック前にご予定されていたのですね!セブも徐々に規制緩和され、新しく教育移住にチャレンジされる方が増えて参りました。
ご用命御座いましたら、お気軽にお問合せくださいませ^^