- 定年後に海外移住する人が増えているけど、何でだろう
- 定年を迎えた人が移住先を選ぶポイントがあれば知りたい
- オススメの国があれば知りたい
すでに定年を迎えていたり、定年間近で、「残りの人生を海外で過ごしてみたいな」と興味を持ち始めている人が抱える、共通の悩みなのではないでしょうか?
わたしはこれまでに、移住のコンサルタントとして、シニア層の方々の移住をサポートしてきました。
そこで本記事では、定年後に海外生活にチャレンジしてみたいという方に向けて以下の内容を解説していきます。
- 定年後に海外移住を検討すべき4つの理由
- 定年後の海外移住先を選ぶポイント
- オススメしたい定年後の海外移住先
最後までお読みいただくことで、皆さんの移住の目的がより具体的に、そして海外移住を真剣に考えるキッカケになれば嬉しいです。
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定年後に海外移住を検討すべき4つの理由
人生100年時代と言われるように、定年後の生き方は人によって様々です。
パートで働く人もいれば、家でゆっくり過ごす人、田舎に移住、海外移住する人など様々です。
定年後に海外移住を検討すべき理由は、以下の4つです。
- 残りの人生を楽しむため
- 経済的不安から逃れるため
- 恵まれた気候でゆったり過ごすため
- 介護問題の不安から逃れるため
理由1:残りの人生を楽しむため
定年後に海外移住を検討すべき1つ目の理由は、
「残りの人生を楽しむため」です。
子どもが手を離れ、仕事も一通り頑張り定年を迎えると、燃え尽きたかのように、もぬけの殻状態に陥ってしまう人も少なくありません。
繰り返しですが、人生100年時代。
今まで積み立ててきた年金や貯金を使いつつ、残りの人生を楽しむための「海外移住」にチャレンジすることはできます。
環境を変えて、新しい生活にチャレンジし、英語など新しい言葉も学んでいくことで、脳が活性化して認知症予防にもなると言われています。
挑戦してみたいけど、「現地に知り合いもいない..言葉も伝わるか自信もない..」という方は、移住生活をサポートしているサービスも上手く活用することもできます。
理由2:経済的不安から逃れるため
定年後に、経済的不安を抱える人は多いでしょう。
年金受給だけで十分な暮らしが実現できるとは言い切れません。
すでに不労所得や、十分な貯金がある人は別ですが、定年後に十分な貯蓄がある人は限られています。
また、少子高齢化が進み、消費税増税・年金受給の減額・コロナ不況・医療費の高騰などによって経済的不安は募るばかりです。
海外では、生活コスト3分の1以下に抑えて暮らせる国が、まだまだ沢山あります。
自分自身も海外で生活コストを抑えつつ、日本では味わえない余裕のある暮らしをし、余った資産やお金を子どもや孫など、次の世代に受け渡しやすくなります。
物価が安い国のランキングは以下の記事でも解説してみました⇣
物価が安い国ランキング!移住するならココの国がおすすめ【物価以外のポイントも解説】理由3:恵まれた気候でゆったり過ごすため
日本は春夏秋冬の四季があるので、季節の移り変わりを楽しむこともできます。
しかし、夏は蒸し暑く、冬はとても寒く、少々生活がしにくくなります。
活動性も下がり、運動不足が続き、胃腸の働きも悪くなると、食欲も沸かなくなったりと、負のループが回ってしまいます。
国を選べば、常夏でカラッとした暖かさの中で暮らすことが可能です。
とは言え、気候に恵まているという国でも、雨期があったりする場所も多いです。
自分が楽に過ごせると思う、好みの気候を選べることも、ゆっくりとしたスローライフの実現に影響を与えるのではないでしょうか?
理由4:介護問題の不安から逃れるため
定年を迎えると、自分自身が要介護者になったときのことを考えると思います。
日本は超高齢社会。
介護士の不足や、入居費用が高く介護施設に入れない独居老人が増えています。
また老老介護や、家族へ負担をかけることへの心配やストレスなど、日本における介護問題は深刻です。
海外に行くと、自分専用の介護士を簡単にかつ安価に雇うことができる国もあります。
例えばフィリピンでは、介護施設という存在がありませんが、ヘルパーさんや介護士さんを月に1万円〜2万円程度で雇うことで、自前の介護施設のような環境を自宅につくることも可能です。
以下の記事で詳しく解説しています⇣
フィリピンは介護移住するのに最適な国だった|施設を頼らず老後の生活を考える定年後の海外移住先を選ぶポイント
ここでは定年後を迎える年代の方々が、移住先を選ぶ上で特に優先的に着目すべきポイントを解説します。
ポイント1:生活費が安いか?
老後は定期的な収入が減ります。年金受給と貯金の切り崩しで生活するのが一般的でしょう。
なるべく日々の生活費を抑えていくことが、心の安定にもつながります。
生活費が安いといえば、東南アジアが思い浮かぶと思います。
東南アジアは経済成長の途中ですので、物価は高騰傾向ではありますが、それでも日本の物価の半分以下で生活できる国はたくさんあります。
例えば、フィリピン、タイ、マレーシア、ベトナム、インドネシアあたりです。
記事を書いている私の場合、フィリピンのセブ島で頻繁に外食しつつ、飲み会にも行き、プール付きのコンドミニアムに住んでいましたが、月に10万円程度で生活できていました。
生活費の安い国を探したいという方は、以下の解説記事を参考にしてみてください⇣
【2022年最新】東南アジアの生活費がこれ!|安い国と高い国がわかるポイント2:ビザが取りやすいか?
続いて、移住先を選ぶポイントとして大切になるのが、「ビザ」についてです。
ビザは、移住目的でその国を訪れる場合、必ず取得しなければならないものです。
移住の期間や目的などによって、名前はそれぞれで、国によっても呼ばれ方は異なります。
取得要件が細かく分けられていて、例えば「預託金を200万円以上入れる」とか、「資産証明や残高証明を4,000万円提示する」といったルールがあります。
そのため、ご自身の条件にあった国の選択が求められます。
ちなみに、コロナウイルスが世界的に広がったタイミングで、ビザの申請内容が変わった国もありますので、最新情報をチェックしていく必要があります。
例えば、マレーシアはいままで移住したい国ランキングで常に1位でしたが、資金面で改悪ともいえる条件変更がされ、今後はお金の余裕のある富裕層しか受け入れないスタンスが見受けられます。
そんな中、定年前後の年齢層にとって優遇されているのがフィリピンやタイです。
【完全網羅】フィリピンで移住するのに必要なビザ9種類を解説|滞在のタイプ別に紹介ポイント3:医療と介護面が適切か?
20代〜50代前半の海外移住であれば、介護や医療についての心配は急ぎではないかもしれません。
しかし定年前後ともなれば、医療と介護の面は、しっかり確認しておきたいところ。
各国の医療事情と介護事情を理解しておくことは重要です。
以下の内容は最低限確認しておきましょう。
- その国の医療施設は充実しているのか?
- その国の医療保険は整備されているのか?
- 介護施設はあるのか?
- 介護施設がない場合、ヘルパーさんは簡単に雇えるのか?
ポイント4:言葉(英語)が通じやすいか?
英語などの言葉が通じやすい国であるかは、重要なポイントです。
生活コストが安くてビザの取得もしやすく、医療介護が受けやすい国でも、言葉が通じないと不便は多いからです。
ご飯を食べて、観光をたまにする程度なら、英語や現地の言葉がわからなくても、なんとか過ごすことはできます。
しかし、それなら日本の田舎に移住するのと変わりがないのでは?と思います。
折角の海外移住です。
英語や現地の言葉を使って、現地の人とコミュニケーションを取り、意思疎通をとりながら人と同士の繋がりを作っていくことは、海外移住生活を豊かにするか否かのキーポイントです。
アラブ語やフランス語など日本人にとって馴染みのない言葉が話されている国よりも、少なからず勉強してきた経験がある「英語」が伝わる国をオススメします。
今まで、言葉が通じずにふさぎ込んで家から出ない、日本人とばかり交流している日本人をたくさん見てきました。
英語が伝わった喜びと、相手の意思が理解できる喜びは想像以上に大きく、もっと言葉を勉強してみようと移住生活の充実度も変わります。
海外移住は英語ができないと失敗する?【英検3級レベルの僕が解説】ポイント5:その他
ここまで、定年後の移住先を選ぶポイントを、生活費・ビザの取りやすさ・医療介護の充実さ・英語の通じやすさの視点で解説しました。
これら以外には、以下の内容も加味していただくといいと思います。
- 日本からの距離
- 気候
- 人となりと文化
- 治安
- 食事
以下の記事も合わせてお読み頂くと理解が深まります⇣
【2024厳選】日本人が海外移住しやすいオススメの国ランキングTOP5|選ぶポイントは7つでOK定年後におすすめしたい海外移住先
タイ
日本より安いが高騰中…
タイランドエリートビザや退職者用ビザが狙い
タイ人の高齢化も進み施設が増えている
観光地以外ではほぼ通じない
微笑みの国タイです。最近では、若いノマドワーカーの移住先として注目を集めている印象があります。
日本よりも生活費は安く半分以下で暮らすことができますが、経済成長とともに物価が高騰しつつあります。
長期移住用のビザである、タイランドエリートビザやリタイアメントビザが取りやすいです。
特にタイランドエリートビザは人気があり、5年・10年・15年な種類が分かれており、約200万円から長期移用のビザを購入することができます。
都心部であれば医療体制も充実しており、タイはすでに高齢化に突入しているといわれており、外資の介護施設も参入に名乗りをあげています。
資金があれば施設への入居も可能でしょう。
しかしながら、英語が通じない国なので、現地の人とのコミュニケーションには苦戦しそうです。バンコクやチェンマイなど主要都市のホテルやレストランでは比較的通じます。
マレーシア
日本の3分の1くらい
2021年に退職者用ビザが改悪…
介護施設もあるが10万円以上かかる
通用する場所が多い
マレーシアは、ロングステイ財団が発表している「ロングステイに関する意識調査」で、13年連続で移住したい国No.1に輝いている国です。
GACKTや桃井かおりなど、有名歌手やタレントもデュアルライフ(2拠点生活)をしています。
生活費も3分の1程度と安く、ビザに関してもMM2Hという10年間滞在可能なロングステイ用のビザが有名で、年齢制限なく1,250万円以上の資産証明などがあれば、申請できます。
英語は東南アジアの中でもかなり通じる方で、現地の人とコミュニケーションを取りたい人にとっては嬉しいポイント。
マングリッシュと揶揄されるように、マレー語が混じった独特の英語が話されるので少し癖を感じるかもしれません。
フィリピン
日本の3分の1くらい
世界的に見ても優遇、SRRV(退職者用ビザ)が狙い
介護施設はないが、激安で介護士やヘルパーさんを雇える
片田舎でなければどこでも通じる
最後はフィリピンです。
ここ5年間ほどで、インフラも徐々に整ってきた影響や、過去にセブ島留学や旅行などで訪れたことがある人が、フィリピンの良さに気づきはじめていることもあり、近年人気に火がつきはじめています。
フィリピンも経済成長の真っ只中のため、物価はやや高騰し始めていますが、それでも日本の3分の1程度の生活費で暮らせます。
永住用のビザもいくつかあり、なかでも人気で取りやすいと言われているのがSRRVという退職者用ビザです。
約200万円ほどの預託金を準備すれば取れてしまう、世界的にも優遇されているビザです。
都心部と郊外の医療格差が大きく、マニラやセブのような大都市であれば医療は充実しています。介護士やヘルパーさんも格安で雇うことができるのは嬉しいポイント。
そして、キレイなアメリカ英語が話されているので現地の人とのコミュニケーションが取りやすく、英語を生活の中にも取り入れていきたいという人にはメリットが大きいです。
特にセブ島は留学先としても有名なので、移住して最初の2ヶ月くらい、語学学校に通うのもいいかもしれません。
▶【シニアの方へ】セブ島留学をシニアにおすすめする7つの理由|注意点も伝えます
老後に海外移住するならフィリピンという選択肢を【他国はビザの改悪あり】 【これが真実】フィリピン移住9つのメリットと5つのデメリットを完全解説まとめ:定年後の海外移住
今回は、定年後に海外移住を検討すべき4つの理由と、オススメの移住先について解説しました。
今回ご紹介したオススメの移住先はいずれも東南アジアで、経済成長が目まぐるしい国ばかりです。
マレーシアのようにビザの条件が改悪されてしまったり、物価がどんどん上昇していく可能性はあります。
じっくり検討しつつも、なるべく早い決断をしたほうが、早く現地に慣れることもでき、英語力も養われます。
現地の人との繋がりやコミュニケーションを取る喜びも味わえるでしょう。
移住することによるメリットや恩恵を皆さんが受け取り、生活コストを抑えつつ、残りの人生を楽しく過ごして頂くきっかけになれば嬉しいです。
まずは、1週間〜2週間程度の期間で、旅行と合わせたお試しのプチ移住から始めてみてはいかがでしょうか?
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今回の投稿は以上です。
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