- フィリピンのキャッシュレス決済について知りたい
- 現金社会って聞くけど、やっぱりそうなの?
- 具体的な決済サービスを知りたい
これからフィリピン移住を検討している人が思う、共通の疑問です。
記事を書いている私は、フィリピンで移住生活をしつつ現地のキャッシュレス決済サービスを使い始めています。
今回は、以下の内容を徹底解説していきます。
- 今までのフィリピンのキャッスレス決済について
- コロナ禍、キャッシュレス化は進みそうか?
- 具体的なキャッシュレスサービスの紹介
お読みいただくことで、フィリピンのキャッスレス事情が理解でき、移住後の準備に役立ちます。
まずは、キャッスレス決済のメリット&デメリットの簡単におさらい。
- スピーディーな決済ができる
- 個人間の送金もできる
- 使ったお金の履歴が見れる
- 重たくかさばる紙幣や硬貨を持たなくて済む
- ポイントが貯まる
- 衛生面のリスクが少ない
- 割り勘もしやすい
- 個人情報漏洩のリスク
- デジタル格差問題
- 偽のQRコードによる詐欺
- 店によって扱っていない店舗がある
- 種類が多く、各々の特徴が分かりにくい
今までのフィリピンのキャッスレス決済
日本でも、キャッスレス後進国と言われていますが、フィリピンも同様に現金主義の社会でした。
しかし、2019年から始まった新型コロナウイルスによる環境変化の煽りを受け、キャッシュレス決済が急激に加速しています。
なぜ、今までフィリピンでキャッシュレス決済が進まなかったのか、そして今後のキャッシュレス化に向けた明るい兆しについて解説します。
何故、フィリピンのキャッシュレス化が進まなかったのか?
今までキャッシュレス決済というと、銀行振込が主流でした。
銀行口座をもつフィリピン人は、人口の30%と少なく、仮に持っていてもほとんどの人が口座にお金が入っておらず、現金所有しています。
また、クレジットカードについて言えば、全国民の3%の人しか持っていません。
アジア地域でインターネット速度が最も遅い国と言われています。更に物価に対して、インターネットの料金が割高です。
フィリピンでは、数多くの島国からなり、海底ケーブルを通すのに大きな費用が掛ることからインターネット料金も他のアジア諸国よりも高いという事情があります。
そんな理由から、インターネット回線を利用したキャッシュレス化になかなか進まなかったというわけです。
フィリピンの家庭用インターネット事情と契約方法。プランと料金も解説|改善がめまぐるしいWEBサイトのフィッシング、盗難の事件がここ数年で発生したため、フィリピン人はデジタルシステムを活用したキャッシュレス化に対して、ネガティブになっていると言われています。
現在では、クレジットカードなどICチップのセキュリティ強化によって、印象は変わりつつあります。
フィリピンのキャッシュレス決済に関する今後の明るい兆し
インターネット利用している人口のほとんどが、現金引換などで決済をしていると言われています。(ネットを活用したECショップにも関わらず、電子決済する人は利用人口のわずか1%)
しかし2020年に、状況は大きく変化を始めています。
理由は、新型コロナウイルスです。
物理的な接触によってコロナウイルスに感染することへの恐れから、フィリピンの消費者は現金の利用を控えるようになっています。
他のどの国でもそうですが、フィリピンでも例外ではなくコロナによってキャッスレス決済が加速しています。
便利や手軽さで見れば、明るい兆しと言えるでしょう。
フィリピンのキャッスレス決済サービス12種類
フィリピンにも沢山のキャッスレス決済ができるシステムがあります。日本にも、PayPay・LINEペイ・Quick Pay・ID・楽天ペイ・au Payなど数多く乱立しているのと同じですね。
- Gcash
- PayMaya
- CoinPH
- AUBペイメイト
- ドラゴンペイ
- 7-connect
- GrabPay
- Paymongo
- PayPal
- PesoPay
- WeePay
- Xendit
こんなに沢山あっても選びきれない… 私もそうでした。
ここでは、企業への投資額が高くメジャーでユーザビリティもいいとされているオススメの3つに絞って解説します。
今後「普及が進む3つ」と捉えていただければOKです。
どれも銀行口座やクレジットカードと紐付けされたり、コンビニで現金からチャージしたりすることができるので非常に便利です。
あえてデメリットを上げるとすると、店舗によって取り扱っていない場所があったり、まだまだ普及中なので、小さなローカルショップでは利用できない点です。
おすすめの3つのサービス(フィリピンのキャッシュレス決済)
キャッシュレスサービス①:Gcash
フィリピンで最も人気のあるモバイルウォレットの1つです。Globeという携帯通信会社が提供しているサービスです。
フィリピンのデジタル決済・キャッシュレス決済業界のパイオニアであり、多くのフィリピン人がこのプラットフォームを使用しています。
フィリピンの携帯番号を持っていれば利用可能です。(以前までは、Globeという携帯会社のみ連携していましたが、現在はSmartという携帯会社とも連携可能です)
Gcashのアプリ上でお店や公共料金などの支払いを完了させることができます。また、キャッシュバックがあったり特典もあります。
現金のやり取りが減ることで、ボッタクリのリスクも減るので嬉しいですね(笑)
キャッシュレスサービス②:PayMaya
PayMayaはインターネット通信会社であるPLDT&Smartという大手企業によって開発された電子決済サービスです。
現金化したり、送金、お金の受け取り、オンライン上での支払いをスピーディーに行うことができる仮想プリペイドカードです。
Smartという名前のSIMカードを購入し、電話番号を取得することで利用できるので、観光客でも利用可能です。
キャッシュレスサービス③:Coins.ph
Coins.phは、ブロックチェーンの技術を使用して、ビットコインなどの仮想通貨の支払い、購入、販売、送受信、支払い要求、現金の引き出しを可能にするモバイルウォレットアプリです。
モバイルファーストのプラットフォームとなっていて、送金や料金の支払い、携帯電話アカウント用のデータ購入やさまざまな銀行関連サービスとの連携ができます。
ブロックチェーンという近年、注目を浴びているIT技術を使っており、莫大な資金調達をしていることから、今後の伸びしろや規模拡大に期待が持てます。
既に、フィリピン全土で2万2,000箇所の現金取扱ネットワークを構築しています。
まとめ:フィリピンのキャッシュレス化は今後も期待大
今回は、フィリピンのキャッシュレス決済に関する事情と、具体的なオススメのキャッシュレスサービス3選を紹介しました。
各サービスのインストール方法や使い方、注意事項などはまた別記事で解説していきます。(作成中..)
一昔前までは、インターネットの接続が悪い国、インフラが整っていない国と否定的な意見を持つ人も多くいましたが、今のフィリピンは経済成長とともに、インフラの整備もゴリゴリ進んでいます。
実はUberイーツのようなサービスも日本で流行り出す何年も前からありましたし、新しいサービスや技術の受け入れには積極的です。
そんなフィリピンの魅力は、【これが真実】フィリピン移住9つのメリットと5つのデメリットでも解説していますので、参考にされてみて下さい。
具体的なフィリピンに移住する方法が知りたい!という方は、以下の投稿もお役立て下さい⇣
【誰でも可能】フィリピン移住する4つの方法|注意しておきたいポイントも解説