- 海外移住したいけど、英語話せない…
- どのくらい勉強しておいたらいいんだろう..
- オススメの勉強法があったら知りたい..
英語圏で海外移住したいと考える人が抱える共通の課題です。
いままで英語の勉強をしてみては、長続きせずに挫折した人もいるのではないでしょうか?
私もこれまで幾度となく挫折を繰り返し、英語が身につかずに何年も過ごしてきた一人です。
しかし、今では英語圏のフィリピンで移住生活をし、同僚と英語で仕事をしたり英語でプレゼンをできるレベルにまでになりました。
この記事では、今までフィリピンやオーストラリアで300人以上の留学生や移住生活をしている人たちと関わってきた私が、以下の内容を解説していきます。
- そもそも海外移住するのに英語力は必要なのか?
- これから海外移住をする人が損しないための勉強方法
- 英語学習で注意したいポイント
TOEICや英検などの資格にとらわれずに、生きた英語力を身につける方法を、実体験をもとに解説していきます!色んな教科書に手をつけるのはやめましょう!
英語力は、スピーキング・リスニング・ライティング・リーディングの4技能に分類されますが、本記事では、海外移住に特に必要とされるスピーキングにフォーカスしていきます。
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海外移住のための英語の勉強は必要か?
イギリス・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドなどの第一言語として英語を扱う国では、永住ビザの取得条件として、IELTS(世界的に認められた英語運用能力試験)で6.0〜6.5の英語力が必要とされます。
*IELTS 6.0:英検準1級、TOEIC740~820点レベル
しかし、英語が公用語として話されている他の国(例えば、フィリピンやマレーシア、シンガポールなど)では、移住の条件に英語力は問われません。
そのため、ネイティブ国でなければ英語力がなかったとしても、その他の移住の条件を満たしてさえすれば、海外移住を実現させることは簡単です。
英語ができなくても大きな不自由もなく生活ができてしまいますが、英語力を磨くことで、以下ようなメリットがあるので、勉強することには大きな意義があります。
- 現地の人との交流を楽しむことができる
- 仕事をゲットできる幅が広がる
- 困ったときの対応が自分でできる
- 騙されない、言いなりにならない、交渉もできる
英語圏の海外にいけば、「環境も変わるし英語が自然に話せるようになる!」と言われることもありますが、これは大嘘。
実際にわたしが、オーストラリアに半年以上、移住生活していましたが全くと言っていいほど話せるようになりませんでした。
自分が知っているフレーズだけをただ繰り返す日々で、オーストラリア人が言っていることも、何となく理解したふりをしていました..
ただ普通の日常を送るだけなら、英語の勉強を大してしなくても生活はできますが、現地の人や環境に馴染みたいと思うのであれば、英語の勉強からは逃げられません。
何より、英語という言語を習得することで、コミュニケーションの源泉である人との繋がりも増えやすくなりますし、色んな場所に旅や移住先を変えても柔軟に対応できるようになります。
海外移住のための「損をしない英語勉強法3選」
海外移住に必ずしも英語の勉強は必要ではないが、「勉強することによるメリットが大きい」ことをお伝えしました。
ここからは、実際に海外移住を目指すための「損をしない勉強方法3選」を紹介します。
世間でよく謳われている勉強法は下記の通りです。
- 日記を書く
- 多読をする
- ニュースを見る
- 洋楽を聞く、洋画を見る
- オンライン英会話やスクールに通う。
- 文法を覚える
- ディクテーション(聴いた英語を書き取る)
- シャドーイング(即座に復唱する)
- オーバーラッピング
- 単語帳を使う
- 音読する
- YouTubeを見る
- 発音練習
世の中には、溢れかえるほど沢山の勉強法や手法がありますが、どれも手段にフォーカスしたものが多いと感じます。
ここでは、何度も私が挫折して行き着いた、最短最速の英語勉強法を本質を深堀りしながらシェアします。
1. 基礎文法をマスターする
「いきなり当たり前の内容か…」と思われるかもしれません。
しかし、それほど文法を理解することは重要で、文章を組み立てて、書いたり、伝える上では必ず必要になる要素です。
単語だけでも、海外移住はできるという人はいますが、それは超最低限の内容で、言葉のキャッチボールをしたとは言いにくいでしょう。
なので、中学レベルの文法からマスターすることをオススメします。
臨界期を超えていない子供であれば文法など気にすることなく感覚的に、流れるような英語の文章をつくることはできます。
しかし、日本語づけの毎日を送ってきた大人にとっては、文構造を理解するための文法を勉強することは、英語の上達を手助けます。
私が愛用していた文法書は「English grammar in USE」です。全てが英語で書かれていますが、説明が丁寧かつシンプルで、おすすめしたい一冊です。
ケンブリッジ大学が監修している世界のベストセラー本です。
初級(beginner)、中級(intermediate)、上級(advance)と別れていますが、
ビギナーレベル(赤色)でも、十分な内容で、少しずつ英語に慣れていくことができます。
※赤が初級用、青が中級用です。(画像タップで詳細確認)
過剰な説明が多い日本語で説明されている文法書よりも、無駄が削ぎ落とされていて、文法を感覚的に捉えられる仕様になっています。
例文も良質なので、覚えるのもおすすめ。私は3周くらいリピート学習しました。
2. 表現できない言葉、単語をすぐにメモるググる
英語で表現したい、伝えたい!
でも伝え方が分からない、単語が分からない…というシーンはたくさん出てきます。
そこでオススメなのが、分からないと思った瞬間に「伝えたかった内容をその瞬間に日本語でメモっておく」という方法です。
分からないと思ったら、会話中であろうと瞬間的にメモっておくことが大切です。
そして、あとでググって正解を調べ、日本語と英語を書き起こしておきます。
この方法を続けていくことで、実際の英会話で使える生きた英語フレーズや、単語がどんどん蓄積されていきます。
日常会話をしていく中で、伝えたかった内容は、きっと同じシーンに出くわす可能性が高いです。
オンライン英会話などを受講していて、伝えたかった内容をメモらずうやむやにして、結局またおなじ場面に出くわして伝えられないという人が多くいますので、試してみてください。
実際にわたしは、以下のような形でノートにまとめていました。
ノートを作っただけでは、忘れるので、繰り返し見たり使うようにしていくことで、英語表現が身につきます。
言いたいことが伝えられるようになるための近道なので、試してみてください!
3. 目に映るものを英語に変換する
普段生活をしていると、人間には色んな物が目に入ります。
それらの物や状況を全て英語に変換してみようとする癖付けをしてみてください。
単語力と表現力がグンと高まっていきます。
会話相手がいなくても一人でできるので、いつでも何処でもできる勉強法です。
例えば、
- 渋滞しているって何て言うんだろう..
- 霧雨ってなんて言うんだろう..
- 蒸し暑いってなんて言うんだろう..
- ゴミ箱ってなんて言うんだろう..
- お釣りってなんて言うんだろう..
のような感じです。
ここでも、表現の仕方が分からなかったら、すぐにググって答えをメモっておくことが大切です。
今ではgoogle翻訳や、表現方法についてもスマホですぐに検索をすると、ほとんどの答えに、簡単にたどり着くことができます。
この方法を取ることで、日常的に必要な語彙力と表現力は着実に伸びていきます。
英語を勉強するときの注意点とポイント
ここまで、海外移住者が英語の勉強をするべきなのか?そして、損をしないための勉強方法について解説しました。
続いて、英語学習を進める上での注意点をお伝えします。
1. 教科書に頼りすぎない
世の中には、多くの英語学習のための参考書が売られています。
まとまって分かりやすいようにも見えますが、「優れた教科書=英語力を上げるものではない」ということです。
生きた英語を習得するためには、手順通りに進めるよりも、伝えたいと思ったときに、その場で調べてインプットを繰り返していくほうが、記憶にも定着しやすい。
というのが、これまで何度も挫折と失敗を繰り返してきた私の実感です。
教科書は、学習の手引としてストックしておく。くらいの気持ちで考えてみてもいいかもしれません。
わたしの場合、前述したオススメの文法書だけを常に持ち歩いて、表現の幅を増やしたり、文法を勉強していました。
2. 色んな手段にとらわれない
繰り返しになりますが、世の中には英語力を最短で手に入れるための学習法や、様々な手法が溢れかえっています。
日記を書いたり、多読をしたり、洋画を字幕で見るなどなど..
しかしこれらの方法は、基礎的な英語力が身について、英語学習が習慣化した人が取り組むステップです。
実際に私も字幕をつけて洋画をみていた時期がありますが、リスニングを鍛えたかったのに、文字ばかり追っていてリーディングになってしまったり..
そもそも知らない単語が出てきすぎて、映画の内容が理解できず楽しめなかった結果、2週間も続かず挫折しました。
使うツールは一つの文法書だけに絞って、アウトプットをしていくことが結果的に生きた英語力を手に入れるための最短ルートになります。
参考書を買ったときは、「よし頑張るぞ」とワクワクしたり、書店に行っては目移りすることもあります。
しかし、それでは英語力を身につけるという目的からそれてしまい、手段が目的化することに繋がってしまいかねません。
3. 時間はかかるけど、学習を続けること
結局のところ、英語は長く続けた人が一番上達します。3ヶ月しっかり続ければかなりの自信がつくはずです
仮に効率が悪かったり、記憶力に自信がなかったとしても、英語に長く触れること、やり続けることが最も大切です。
英会話スクールに入ったり、外国人の友達を見つけて話してみたり、毎日英語の勉強に充てる時間を設けたりするなど、環境を整えることで、続けるための理由づけになります。
英語学習者の90%以上は、続かないから英語が話せるようにならない。
今まで、数百人以上の英語学習者の方と出会ってきましたが、本当にそう思います。
英語に限らず、新しいスキルを手にしたいと思ったら続けることはマストです。
続けていくことで、成長も少しずつ実感していき、最初は苦手意識のある人でも、段々と英語に対して意欲的になっていくはずです。
まとめ
今回は、海外移住者にとって損をしない英語学習法について解説しました。
最後に、学習のステップをまとめて終わります。
何のために英語を勉強するのか?移住後に英語を使ってどんな生活をしたいかを具体的にイメージする。「〜したい、そのために英語を学ぶ必要がある」という気持ちがあることで、学習を続ける原動力になります。
インプットだけでは、いざというとき口から英語が出てきません。アウトプットも同時並行した徐々に身につきます。
アウトプット学習中に、「表現できない言葉や単語が出てきたらすぐにメモる・ググる 」も忘れずに。
オンライン英会話で気軽にアウトプットの場を設けるのもいいでしょう。
学習もある程度習慣化してきて、成長を感じ始めたら、単語帳で語彙力のアップにはずみをつけたり、日記を書いてみたり、洋画にチャレンジしてみたり、発音を気にし始めたりするとgood。
今回の投稿は以上です。
少しでも英語の勉強が習慣化して、みなさんの移住生活がより楽しいものになれば嬉しいです。
英語力に自信がなければ、まずは移住のスタートダッシュとして語学留学から始めてお試し移住をする方法もあります。国によっては、社会人向け留学、シニア向け留学、親子留学などタイプ別に効率的に学ぶこともできます。
英語以外にも、海外移住の準備すべき内容が知りたいという方は、以下の参考記事も御覧ください⇣
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