これから日本を出て、東南アジアで海外移住をしたいと考える人は年々増えています。
しかし、海外移住をするのに大切なのがビザの問題。
各国のビザの特徴や取得条件を理解しておくことで、移住先を決める大きな要素になります。
そこで今回は、東南アジアでロングステイ用のビザや永住権を取得できるおすすめの国を紹介します。
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東南アジアでおすすめの永住権一覧(リタイアメントビザ他)
先に、国別のオススメの長期滞在用ビザ/永住権を一覧表でまとめます。
国 | ビザ名称 | 有効期限 | 年齢制限 | 就労の可否 | 取得条件 |
---|---|---|---|---|---|
マレーシア | マイセカンドホーム MM2H | 5年 | 35歳以上 | 条件付きでOK | ・月 RM40,000(約100万円)以上の月収があること ・RM1,500,000(約4,000万円)の資産証明 ・RM1,000,000(約2,700万円)の定期預金が必要 ・申請料金 RM5,000(約14万円)が必要 |
フィリピン | リタイアメントビザ SRRV | 無期限 | 50歳以上 | OK | ・2万ドルの定期預金が必要(区分によっては不動産投資に転用可) ・年金受給者の場合は、1万ドルの定期預金 ・申請料金1400ドル(約16万円)が必要 |
タイ | ノンイミグラントビザ O-A | 1年or5年(1回だけ更新可) | 50歳以上 | NG | ・5年の場合、3,000,000バーツ(約1千万円)の預金証明が必要 ・定期預金 80万バーツ(約270万円)を2か月間 ・申請料金 約20000円あるいは40,000円が必要 |
インドネシア | リタイアメントビザ | 1年(5回更新可能) | 55歳以上 | NG | ・月額1,500ドル以上の年金受給者であること(年金証書) ・かつ、現地にて生活費の支払い能力(2500ドル/月以上があること)→残高証明の提示が必要 ・年間50,000,000ルピア(約40万円)以上の賃貸物件を借りること ・インドネシア人の使用人(ヘルパーさんなど)を雇用すること ・申請料金 150,000円が必要 |
カンボジア | リタイアメントビザ ER | 詳細確認中.. | 55歳以上 | 詳細確認中.. | ・55歳以上であること ・年金など、一定の収入があること |
各国の詳細は、以下を参考にしてください。
マレーシア|マイセカンドホーム MM2H
東南アジアでもこれまで、人気No.1のマレーシアでは、
マレーシアセカンドホームセンターが発行しているロングステイ用ビザがあります。
就労ビザを取らずに長期滞在したい方や、節税対策として狙う人が多いビザとして人気があります。
- ビザ名称:マイセカンドホーム MM2H
- 有効期限:5年
- 就労の可否:条件付きでOK(週20時間以下)
- 扶養家族の申請:可能
- 35歳以上であること
- 月 RM40,000(約100万円)以上の月収があること
- RM1,500,000(約4,000万円)の資産証明
- RM1,000,000(約2,700万円)の定期預金が必要
- 35〜49歳は年間90日以上の滞在が必要
- 申請料金 RM5,000(約14万円)が必要
*マレーシアのMM2Hは、2021年に大幅な条件変更がありました。
すでにMM2Hビザを保有されてる方については今後10年間の権利の満期を迎えられ、さらに延長更新を希望される場合はすべて新条件を満たしていることとなっています。▶詳細はこちら
今まで取得費用の部分でも人気がありましたが、内容的に富裕層向けのビザとなってしまいました。
そこでオススメなのが、次に説明するフィリピンです。
フィリピン|リタイアメントビザ SRRV
フィリピン退職庁(PRA)が発行している退職居住者用ビザです。
一度取得すれば無期限、就労もOKな世界的にも優遇されているビザです。
そして預託金も他国と比較して低い金額で済みますし、最終的に戻ってくるお金であることも魅力です。
- ビザ名称:リタイアメントビザSRRV
- 有効期限:無制限
- 就労の可否:可能
- 扶養家族の申請:可能(条件あり)
- 50歳以上であること
- 2万ドルの定期預金が必要(区分によっては不動産投資に転用可)
- 年金受給者の場合は、1万ドルの定期預金
- 申請料金1400ドル(約16万円)が必要
2021年まで、年齢要件は35歳以上でしたが、50歳以上に引き上げられています。しかしながら、マレーシアに比べると条件はかなり緩く、優遇されています。
フィリピンのリタイアメントビザの詳細は、【2021最新】フィリピンのリタイアメントビザで永住権取得!(条件・費用・メリットを徹底解説|SRRV)でも解説しています。
リタイアメントビザ以外にも、5日間フィリピンに滞在するだけで取得できる永住権もあります。詳細は以下の記事で解説しています。
▶【今がお得!】フィリピン永住権APECOの申請メリットを分かりやすく解説
タイ|ノンイミグラントビザ O-A
タイ王国大使館が発行しているロングステイ用ビザです。就労や永住を目的としない人が検討します。
有効期限が1年のタイプと、5年のタイプがあります。
- ビザ名称:ノンイミグラントビザ O-A
- 有効期限:1年 or 5年(共に更新が1度できる)
- 就労の可否:NG
- 扶養家族の申請:NG
- 50歳以上であること
- 申請料金 約20000円あるいは40,000円が必要
- 5年の場合、3,000,000バーツ(約1千万円)の預金証明が必要
- 定期預金 80万バーツ(約270万円)を2か月間
インドネシア|リタイアメントビザ
インドネシア大使館が発行しているロングステイ用ビザです。
年金受給者を対象にしたビザです。
- ビザ名称:リタイアメントビザ
- 有効期限:1年間(5回の延長が可能=合計6年間)
- 就労の可否:NG
- 扶養家族の申請:家族に55歳以上の人がいれば、家族用のビザを申請できる
- 55歳以上であること
- 月額1,500ドル以上の年金受給者であること(年金証書)
- かつ、現地にて生活費の支払い能力(2500ドル/月以上があること)→残高証明の提示が必要
- 申請料金 150,000円が必要
- 年間50,000,000ルピア(約40万円)以上の賃貸物件を借りること
- インドネシア人の使用人(ヘルパーさんなど)を雇用すること
カンボジア|リタイアメントビザ ER
最後は、カンボジアです。
3年程前に、新設されたリタイアメントビザです。
(情報が少ないため、随時更新していきたいと思います。)
- ビザ名称:リタイアメントビザ ER
- 有効期限:確認中..
- 就労の可否:確認中..
- 扶養家族の申請:本人のみ有効
- 55歳以上であること
- 年金など、一定の収入があること(金額は確認中..)
投資家ビザで、東南アジアに移住する方法もある
今回は、東南アジアで長期移住や、永住するのにおすすめな「リタイアメントビザ(退職者用ビザ)」について解説しました。
リタイアメントビザ以外にも、投資家用のビザを取得して移住や永住をする方法もあります。
しかし、株式投資などに数百万円〜数千万円のお金が必要になるため、ハードルはかなり高めです。
リタイアメントビザ唯一のデメリットは、年齢制限。
50歳以上のみ申請できるところが殆どで、若者向けではないです。
20代 〜40代であれば、観光ビザの延長を繰り返すことで最大3年ほど過ごせるフィリピンあたりがオススメです。
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